エンターテイメント日誌

2006年12月16日(土) 甘味唐辛子

パプリカはナス科の多年草である唐辛子の辛味を除いた品種である。また、「唐辛子」を指すハンガリー語が転用された呼び名でもある。カラーピーマンや甘味唐辛子などとも呼ばれる。ハンガリーではそのまま唐辛子全般を指すが、それ以外の地域では肉厚の甘い品種を指す。(以上Wikipediaより引用)

今 敏(こん さとし)のアニメーションは今まであまり好きではなかった。文化庁メディア芸術祭大賞を「千と千尋の神隠し」と同時受賞した「千年女優」も、「東京ゴッドファーザーズ」にしても全く面白いとは思わない。特に「千年女優」の時空を超えて一人の男性を追い続ける、そんなアタシがアタシは大好きという自己完結型の結末には拍子抜けした。結局彼の映画はシナリオ、いや、物語自体が詰まらないのだ。アニメーション特有の表現法=空想の飛翔もなく、「こんなの実写でやればいいのに」というしらけた気持ちにさせれれるのもその特徴であった。

しかし、新作「パプリカ」は違った。アニメーションでしか出来ない描写も多く、なんといっても原作が筒井康隆だ。話が面白い。まあバーチャルリアリティというテーマ自体はいまどき古臭くなったが(夢の中に侵入するというのは既に「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」という傑作がある)、飽きさせず最後まで魅せられた。評価はBを進呈する。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]