エンターテイメント日誌

2006年12月07日(木) 死の通牒

長らく放置していた映画「デス・ノート」のレビューを。前後編を併せた評価はB+である。

非常に出来が良いエンターテイメント作品だ。無駄な部分がないので全く退屈しない。やはりこの物語を描くにはこれだけの長さが必要だったのだろう。ハリウッドリメイクの話も進行中とのことだが、これは2時間程度にまとめるべきではないだろう。そんなことしたら原作のダイジェストに成り下がった「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」や「ダ・ヴィンチ・コード」の二の舞になってしまう。

藤原竜也と松山ケンイチが好演。藤原が感情を爆発させるクライマックスは、さすがに舞台俳優だなぁという迫力で圧倒。かつて彼が演じたハムレットを想い出した。松山ケンイチの演じる"L"は飄々としていて、特に後半はユーモラスで可笑しかった。彼が報知映画賞最優秀新人賞を受賞したのは大納得である。

渡辺典子出演「恐怖のヤッちゃん」(1987)や小沢なつきが出た「山田村ワルツ」(1988)の時代から金子修介監督は美少女が大好き(実も蓋もない言い方をすればロリコン)として有名(いまを時めく長澤まさみが13歳で映画デビューしたのも金子の「クロスファイア」)なのだが、今回も前後編で沢山の美少女が登場して目を愉しませてくれる。理由もなく極端なミニ・スカート姿をさせているのにも笑った。ただ、瀬戸朝香は金子好みじゃないのでプロデューサーから押し付けられたのだろう。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]