2001年03月09日(金) |
<わが命つきるとも>と加藤紘一氏 |
1966年度アカデミー作品賞、監督賞を受賞した映画「わが命つきるとも」を 久しぶりに再見した。
著名なイギリスの学者、政治家、作家であったトマス・モアを主人公に 敬虔なカトリック信者でもあった彼が、当時の国王ヘンリー8世の離婚 を断固認めなかったために投獄され、度重なる国王からの脅迫にも屈せず 遂には処刑されるまでを描いた作品である。
信念に生きた彼の生涯は潔く清冽である。しかしと同時に、宗教の 信仰に基づく彼の行動は、キリスト教徒でない日本人には共感し辛いのも 確かであろう。
この作品を観ながら今回感じたのは、死をも賭けろとまでは云わないが 先日の内閣不信任案決議に賛成票を入れることなく再度欠席した 加藤紘一さんには少しばかりでもトマス・モアの生き方を 見習って欲しいなあということ。そう想うのは僕だけではあるまい。 政治家が信念を見失ったらそれはただの「道化」であろう。
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