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■■ 太田豊太郎
2003年02月13日(木)
人生そんなに甘くない。昨日は上手くいきそうに見えたことも、時間がたつと色々と大きな障害が見えてくる。でも、障害が見えたということは何をすればいいかが分かったというわけだから、それはそれで順調なのだろう。まだハイパーだったから、あまり落ち込まなかった。
今日のお昼は、叔父さんと食事をした。叔父といっても、父の従弟なので、日頃からそれほど親しくしているわけではない。昨秋、父の従兄の法事に行ったときに名刺交換したら、職場がとても近いことが分かった。親戚同士で名刺交換というのも変だけど、今まではそんな程度の付き合いだったのだ。叔父の職場は、お堀をはさんだ向かいで、私のいるオフィスの窓から叔父の会社がちょうど見える。これも縁だからと、たまにご馳走してもらうようになった。今度、その叔父の大学生の息子さんが属するオーケストラのコンサートがあるので、聴きにこないかと誘われてチケットをもらった。彼はコントラバスを演奏するそうだ。遠戚なので(又従兄弟?)、会ったこともないし親戚という感じもしないが、何となく親しみを感じて応援したくなってしまう。
話をしていて分かったのだが、何でも、その叔父の義理の曾祖父(かなり遠いけど)は森鴎外と同時期にドイツに留学していて、「舞姫」の主人公、太田豊太郎のモデルになった人物だそうだ。そんな話をしていたら、一瞬、心がベルリンに飛んで行った。もし、豊太郎のモデルが叔父の義理の曾祖父ということだとすると、彼は、頭は良くてエリートだけれど優柔不断で、いざという時に決断できずに人まかせで、挙句に自分の否を人のせいにしてしまう、あまり私の好きなタイプじゃない、かも。ごめんなさい、叔父さんの義理のひいおじいさん。
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