ヒトリゴト partIII
 Moritty



すこしだけ、こだわりを捨てた。

2003年01月21日(火)

無罣礙故(むけいげこ)。無有恐怖(むうくふ)。心にこだわりがなければ、何も恐れるものはない。嫌なことから逃げよう、逃げようと思う心が、逆に人の心に恐怖を起こすのだ。こだわりの心を捨てれば、おのずと恐怖はなくなる。(般若心経の教えより)

引き続き、ローテンションではあったけど、底は打った気がする。少しだけ前向きな気分になってきた。今朝、以前同僚だったO君がオフィスにやってきた。2月にニューヨーク出張に行くための事前ヒアリングをしたいという。彼は一緒に働いていた当時からちゃっかり者で、多分優秀なのだと思うけど、自分では働かずにいつも上手く人にやらせていたので、「O常務」と影で疎まれ、恐れられていた。会社も変わり、私もやっとO常務から離れられたと思っていたのに、彼はまたちゃっかりと頼みごとをしにきたのだった。別に、今は受ける義務は全くないのだし、そもそも彼のためになぜ私が忙しい時間を割かなければならないのかと思ったので、断ろうと思って言い出すタイミングを見計らっていた。しかし、朝ごはんを食べたばかりなのか、O君の口元についたごはんつぶのかけらを見ていたら、なんだかどうでも良くなってしまって引き受けてしまった。

まあ、大した事ではないし、過去にこだわってもしょうがないから、一肌脱いでやろうじゃないか。(本当に大したことないんだけれど)
彼にしてやられたので、本当は悔しくてもいいはずなんだけど、なんだかすっきりした気分だった。別に、O君に恐怖を感じていたわけではないが(いや、感じてたかも)、これが、『無罣礙故。無有恐怖。』ということか。

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