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続・こそあどの森。
2作目は、あのゆったりした住人たちの知られざる 内面に迫る(というと心理分析みたいだが)意外な展開。
スキッパーは同居しているバーバおばさんが 再び留守の間、森でジバシリフクロウを拾う。 本当にいるのかどうかわからないが、そういう種類のフクロウを つかまえて、連れ帰るのだ。 (どうやらおばさんという人には当分会えなさそう) 何をしてもユーモラスな動作がつい笑いを誘うフクロウをめぐり、 行方不明となったポットさんの住民総出の捜索をからめて、 物語は心の故郷・ナルニアのテイストを盛り込んで進む。
テイストは、魔女・椅子・変身。そして誘惑。
ポットさんの奥さん、トマトさんの心配をよそに、 魔女の陰が森を走りだす。 魔女のねらいは何なのか?行方不明のポットさんはどこに? スキッパーと一緒に活躍するのは、ふたごの女の子たち。 前回はアップルとレモンという名前だったけれど、 今回はミルクとシナモンに自分たちで変えている。
草の汁を作る場面に、子どものころ同じことをして遊んだのを 思いだしたり、カンヅメの食事に夜中の胃袋を刺激されたり。 表紙を開くと、一面に細かい線で森の絵が描かれている。 そのなかに、やかんを半分埋めたような家、ボトルの家、 木の上の半分屋根の家、巻き貝の家、 スキッパーの住むウニマル(ウニみたいな船型の家)を探すのは とても、楽しい。(マーズ)
『まよなかの魔女の秘密』著・絵:岡田 淳 / 理論社1995
2002年07月05日(金) ☆「アマテラス」と美内すずえ
2001年07月05日(木) 『椰子・椰子』 (2)
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管理者:お天気猫や
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