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「今日の本」2004年01月21日で シィアルが紹介していたのを読んで以来、 これはどうしても手元に、と思いながら延び延びになっていた 『おはなしさいた』シリーズの『森のお店やさん』。 このほど、やっと入手した。
森じゅうの動物たちが、 てんでにお店(やサービス)を始めるお話。 ハードカバーのA5版なのだが、合間に絵が入るので、 絵本をめくっている気分になる。 独特のリズムにシンクロしてゆくと、 昨日のことも明日のこともなくなって、あるのは 今このときだけ、森のなか、という空気がここちよい。
「おとや」に始まり、
「ぽけっとや」
「ぎんめっきごみぐもの伝言板」
「空のおふねや」
「おやおやや」・・・と
つづいてゆくアイデア商売の数々。
絵がまたすてきに調和していて、 表紙も外国絵本を思わせるクラシックなイメージ。 (『白いシカ』という本を最近知ったのでその影響もありそう)
ひらがなが圧倒的に多くて、 しかも一本調子ではない「もの」がいろいろ登場するから、 かぎ針で編むように、行ったりもどったりしながら 読む楽しさがある。大人にとっては、きっとそう。
お店の好みをあえて言えば、「おやおやや」は
出色なのだが、この店のあるじは地面の下に住む、
もぐら。である。
代々の老舗らしい。
出かけてゆくと、もぐらが出てきてこう言う。
「おやおやは、いろいろございますよ」
手がかからないらしいのも、意外にうれしい。
(マーズ)
「森のお店やさん」林原玉枝 著 / 絵:はらだたけひで / アリス館1998
2003年02月21日(金) ☆活字が先? 映像が先?
2002年02月21日(木) ☆おまけにつられる。
2001年02月21日(水) 『六番目の小夜子』 (1)
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管理者:お天気猫や
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