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京都に住む友人が送ってくれた京都案内。 「0円からの京都案内」と帯にあるように、 見開き写真入りで、京都の「いいもの」を、 0円から27000円まで紹介してゆく。 染井の名水にはじまり、さまざま路地を徘徊し、 最後は読んでのお楽しみ。 値段はどんどんグレードアップしてゆくが、 もちろん、ぜんぶ、値にかかわらず「いいもの」ばかりである。
まず、京都の何を選ぶのか。 そこがこの本の出発であり、鍵ともなっている。 続編も出ていて、ついでにと両方買った当地の友人がいた。 京都へ行って、この本の名物に出会ったろうか。
写真も大切だが、京育ちのエッセイストで歯科医という 著者の文章もよく切れるので、 文章の練習をしようという方には、タイプするのを おすすめしたい。
私が京都にいたのはずいぶん昔で、 しかも郊外で暮らす貧乏学生だったから、ここにあるものは ほとんど縁がなかった。 というより、今でこそ知ったものもあるけれど、 当時知っていたものは、ただのひとつも ないような気がする。
「いいもの」をどんどん探してゆけば、 私の住む町でも、この本をつくることができる。 けれど、何でもあけっぴろげな当地の気質とちがって、 一見さんお断りの風情たなびく京都ならではの、 洗練され凝縮された都ならではの、 これはガイドブックなのだ。 (マーズ)
『京都の値段』著者:柏井壽 / 写真:ハリー中西 / 出版社:プレジデント社2003
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管理者:お天気猫や
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