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このごろ、すすめられて、装宛を買っている。
文化出版局といえば、あの『銀花』と同じ 雑誌社なのだが、編集スタッフの数はずっとずっと多い。 というのは余談・・・
実をいうと、装宛とは縁がなかった。 オシャレなわけでも、服を作りたいわけでもない 私にとっては、昔から知っているけど友人じゃない みたいな雑誌だった。 私たちが学生のころからある、 というのは、もうそれだけですごい。 (銀花よりずっと古いのだ)
ページの半分以上を占めるファッション記事も、 私には縁の薄い世界である。 縁はないに等しいけれど、業界の内幕ものは好きなので、 特集記事にはなるほどね〜と納得する。 どだい、対象年齢がぐっと若いはずなので、 私にアピールしているカルチャーページにしても、 見えない壁はあるのだろうけど、 そういう意味では、銀花だって高い壁だ。 私にとっては、微妙なチャンネルをチューニングしながら 遠いところのニュースを手元に引き寄せるような 『装宛』の楽しみが、ちょっとうれしい。
15年くらい前のマリー・クレールを オリーブ化したようなニュアンスで、 けっこうすみずみまでめくっていられる。 色合いがきちんとしていて、目を刺さないから、 目の疲れた仕事の合い間に広げるのにもいい。
連載もユニーク。 いまをときめく皆川明のフォトエッセイがあったり、 等身大で楽しめる市川実日子のお店探訪記があったり。 本、映画、音楽など、新しい風にうとくなってきた カルチャー情報の仕入れ元になったり、 センスのよい雑貨たちにヒントをもらったり。
そういえば、『装宛』にはそれらしいキャッチフレーズがない。 単に、「ファッション・マガジン」(注:実際は英語)。 これだけで勝負してます、というわけなのだ。 (マーズ)
『装宛』(月刊誌) / 出版社:文化出版局
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管理者:お天気猫や
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