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☆リンダ版インディ・ジョーンズ。
舞台はアマゾン、ヒロインはジリアン・シャーウッド、
アメリカ人の考古学者。
インテリで気の強いジリアンと、
アマゾンのガイドにしてアラバマ生まれの無頼漢、
飲んだくれの仮面にナイトの精神を宿した
ベン・ルイスのラブ・アドベンチャー。
ベンがアラバマ生まれというのは、ファンにはおなじみ、
リンダ自身と重なる設定である。
その間延びしたしゃべり方に特徴があると描かれているが、
アメリカの読者なら、実感をもって理解できるのだろう。
学会で孤立したジリアンは、亡き父の残した地図をもとに、
石の都と呼ばれる失われたアマゾネスの遺跡、アンザルを探す旅に出る。
しかし、財宝目当ての異母兄リックをはじめ、危険な同行者に恵まれた
ジリアンが頼れる人間は、最初の予想に反して、唯一ベンだけだった─。
アマゾンを奥地へとたどるという遠征の道すがらには、
当然のこと危険がともなう。
一行には、殺し屋まで入り込んでいる。
命の危険と危険な男性たちとのダブルブッキングな旅だから、
ロマンス小説としての素材にもこと欠かない。
もちろん、女性はジリアンひとり。
帰り道で、ちょっと枯れたいい女が一人登場するので
お楽しみに。
「二度殺せるなら」の次に邦訳された作品とのことで、
そういえばまだ(笑)ヒロインが若いかな、とは思う。
なかなか素直になれないベンとジリアンの、
丁々発止のきわどい掛け合いがまぶしくもある。
(マーズ)
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管理者:お天気猫や
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