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☆おもちゃが主人公の短編絵本。
ホフマン作「くるみわり」をはじめ、8つの短編に、
イギリスの人気絵本作家クラークが絵を描いている。
「だいすきよ、ブルーカンガルー!」の著者としても知られる。
知人に借りたこの絵本を読んでいて、あらためて
幼少時の読書を思い出し、はっとした。
ここでは「しっかりしたすずのへいたい」という
タイトルで登場するアンデルセンの有名な短編は、
思えば子どものころ最初に親しんだ『おもちゃ文学』
にちがいなかった。
今になって『おもちゃ文学』を探して読んでいるにもかかわらず、
あの有名なお話のことを、すっかり忘れていた自分に驚く。
足元というのは、ほんとうに見えないものだ。
すずのへいたいの冒険と結末の悲しみと希望を、
あのころ繰り返し味わっていたことを確認したのだった。
「まいごになったお人形」として知ったお話も、
「小さい、小さい、お人形」となって、
キュートなクラークの絵で読むと、また印象がちがう。
ラッセル・ホーバンの、ファンタジックなお話
「ゆうかんな、にんぎょう」は、
すずの兵隊と同じく、人形たちのロマンスを物語る。
女の子の人形ふたりが主人公の「庭のぼうけん」も、
独特の色づかいで、ぬくもりのあるクラークの絵に
ぴったりの題材。
(マーズ)
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