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ときどき思い出したように、ぱらぱらとめくっています。 マナー本といっても、堅苦しい礼儀作法ではなくて、 私たちの日常生活の中で出くわす、ちょっと困ったことを ミス・マナーズに質問したもの。 そしてその答えも、軽妙でユーモラスだけれど、的を射ている。 たとえば。
Q.バスに乗って、座席に座っていると、通路を歩く女性に ショルダーバッグを頭にぶつけられます。 この女性にどういったらいいでしょうか。
A.この女性に、「バッグを持ってあげましょう」といってごらんなさい。 とたんに彼女は、バッグをぎゅっとつかみあなたから離れていくに ちがいありませんよ。
という感じ。
アメリカでは、このミス・マナーズのコラムは大人気だそうです。 私の使っているPC用のアームレスト。 スヌーピーのマンガの場面が印刷されているのですが、 ウッドストックに鼻先にとまられてタイプのじゃまをされている スヌーピーが 「Dear Miss Manners,」とミス・マナーズに相談をしています。 アームレストを見ながら、なるほど、大人気だと、私も納得をしました。
日常生活の中の、対人関係のトラブルはユーモアと正直であることで ずいぶん避けられそうです。ただし、正直であるだけでは、 こじれてしまう問題もたくさんあるでしょう。 「ユーモア」のスパイスが大切なのです。 「ユーモア」を楽しむ心の余裕。 余裕があれば、相手の立場や心を思いやることもできるのだし。 周りの人を思いやれる心の余裕が、ほんとうのマナーなのだと、 ちょと納得しました。
分別くさいことを抜きにしても、さまざまなミス・マナーズへの質問は、 (質問者はもちろん真面目なのでしょうが、)質問も何だかユーモラスで ついつい、口元がゆるんできます。 あるいは、なるほど、そうかと、膝を打ったり。 (Q.友だちから離婚をするのと告げられたら。 A.「うまくいくといいですね」と、私は答えています。)
元の原書は、とても分厚い本だそうですが、 ホワイトハウス関係や宗教をめぐる問題以外で、 日本人の生活に関係のあるものをチョイスしてあるそうです。 ぱらぱらと、めくっているだけで、 欧米の文化の違い(Q.エレベーターから降りる順番)や 国は違っても普遍的な事柄(Q.プレゼントをしてもお礼を言わない嫁への 対処法などの、嫁姑問題)など、おもしろい発見もあり楽しめます。 もちろん、知ってて役に立つこともたくさんあります。(シィアル)
『ミス・マナーズのほんとうのマナー』 著者:ジュディス・マーティン / 出版社:暮らしの手帖社
2001年10月08日(月) 『トラフィック』
2000年10月08日(日) ☆ どちらの“ライス”?
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管理者:お天気猫や
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