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短いけれど、いちど心に入り込むと ずっとそこにダイヤ型の印をつけてしまうような本。
カナダの小さな島でおじいさんと暮らすダニエル少年は、 両親を事故でなくした孤独を抱えている。 そんなダニエルが、海辺を歩きながら見つけたものは。
原題は、『ジ・アイランダー』。 広い世界を見たいと願いながら、小さな島に 根を広げてゆく過程を、不思議や偶然の導きを織り交ぜながら 淡々とえがいてゆく。 やっぱり、シンシア・ライラント。
せつなさも、よろこびも、 時間とともに生きて去るもの。
もしこれが映画化されたら、 珠玉の作品になるだろう。
魚のように泣きたいような、 鳥のように鳴きたいような、 そんなダニエルの時間。
いつか、ささめやさんの版画を買いたいな。 (※版画は細谷正之さん名義です) (マーズ)
『人魚の島で』 著者:シンシア・ライラント / 訳:竹下文子 / 絵: ささめやゆき / 出版社:徳間書店
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管理者:お天気猫や
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