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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2002年09月02日(月) --

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☆本に追われている。

今、数冊の本を並行して読んでいます。 もともと、並行読みは苦手だったのに、 あまりに、本がたくさん出版されすぎているので、 貧乏性の私は、気持ちが焦ってしまい、 一冊の本をじっくり読むことができなくなっているのです。 本の寿命が短くなっているので、 どうしても購入する本の量が増えてしまいます。

特にファンタジー系の本は、ブームが去ってしまえば 手に入れるのが困難になります。 だから、あとで、苦労して探すよりは、 とりあえず今、買っておこうと。 そして、部屋中に溢れている本の中で、 さらにますます焦ってしまうのです。

『ライラの冒険シリーズ』
『模倣犯』
『炎のゴブレット』
『九年目の魔法』
『比翼は翼のなごり』
とりあえず、今現在、読んでいる本です。 リンダ・ハワードの新刊『レディ・ヴィクトリア』 も控えています。

もともと本は好きだったのですが、年間を通じて、 こんなに根を詰めて本を読むことはありませんでした。 だんだん、外で遊ぶことも減ってきて、 自宅でもテレビやビデオを見ること、 読書以外の趣味を楽しむ時間が無くなってきています。 気がつくとどんどん、本に生活を浸食されている感じです。

正直言うと、本をずっと読み続けていることで、 自分自身が何かを想像する、夢想する、 新たに創造する、そんな隙が無くなってしまっています。 まるで、中毒のように、本が手放せなくなっていて。 楽しいけれど、苦しい。 もっと読みたいけれど、もう本を閉じてしまいたい。 複雑な思いです。

そして、読み終わった後、読んだ本を反芻して、 自分の奥深くに、大切なエッセンスをしまっておく、 そんなデリケートなやりとりが本との間にできなくなっている。 自転車で坂を下っている。 どんどんどんどん、加速度がついて、 足が空回りしているのに、それでも、 まだ、スピードをあげようとしている。 そんな風な、読書なのです。 次から次へと、ページをめくり続けるので、 「大切な本」だと思っていても、次の新しい本のために、 すぐに、上書きされて消えていく感じもします。

だから、たくさん本を読んでいても、 じっくり考え、感想をまとめることができなくなっています。 最近読んだ本を語る言葉が、乏しくなっているのです。 語りたい本はたくさんあっても、言葉が追いつかない。

たかが読書。 だから、立ち止まることは簡単なはずなのですが。 やはり、「何か」から取り残されるような焦りが つきまといます。

今、読んでいる本や、読むべき本、読みたい本、 それぞれ、整理し読み終わったら、 少し、本を閉じて、自分の中から聞こえてくる物語に 耳を澄ましてみたいと思っています。(シィアル)

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