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行きつけの小さな街の図書館で、コールデコット賞 (村上春樹風にいうとカルデコット賞?)を受賞した絵本の 展覧会をしていました。
私も初めて知ったのですが、コールデコット賞というのは、 毎年、前の年にアメリカで出版された絵本からすぐれた画家を選ぶ賞です。 14歳までの子ども向けの作品が対象となっています。
19世紀のロンドンに生まれ、子ども向けの、楽しく手頃な値段の絵本をたくさん書いていた絵本画家コールデコットの名前に由来しているとか。 コールデコットは、アメリカに渡って活動しましたが、39歳の若さで亡くなっています。
この展覧会は、個人のコレクターの厚意で、各地を巡回するのだそうです。大切に集められた本のなかには、クリスマスプレゼントであったことを示す書込みもあったり。たくさんの絵本が、多くは原書と日本語訳のセットで 並べられています。あの本も、この本も! 知らなかったすてきな本も、たくさん。 ずっと時代をさかのぼったのがすぐにわかる、 古びた空気をまとった本も。
会場には、コールデコットの書いた絵本「トイ・ブックス」の シリーズも何点か展示されています。 今でいえば、もしかすると100円ショップで手頃に買えるような 本に、最高の技術と子どもへのメッセージを込めたのでした。
すべてを手にとることはできませんでしたが、 あれこれと本を開くのがうれしかったひととき。
そして、つくづく思いました。 アメリカの子どもたちって、絵本に恵まれているんだなぁ。 こういう絵本を読みながら、大人になったんだなぁ。 私たちも、ときには同じ本を読みながら、 大人になったんだなぁ。(マーズ)
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管理者:お天気猫や
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