HOME*お天気猫や > 夢の図書館本館 > 夢の図書館新館

夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2002年06月26日(水) --

TOP:夢の図書館新館全ての本

『イギリスとアイルランドの昔話』

☆ちいちゃい、ちいちゃいの魔法。

いやはや、なにごとかと思いました。

シィアルが電話口で延々と読んでくれた、 「ちいちゃい、ちいちゃい」というイギリスの昔話。 ちいちゃい、ちいちゃいおばあさんが主人公のお話。 なんでもかんでもちいちゃい、ちいちゃいと付けて語る、 読むというより聞くおもしろさ。 だからこそ、彼女は声に出して語らずにいられなかったのでしょう。 さいごにはちょっとこわい。 声音によっては、かなりぞぞっとするかも。 オチがなんともいえないので、ぜひ実際に 読むなり聞かせてもらうなりしてほしいお話です。 なぜ?おばあさん、なぜ、なぜそうなっていくの?と 正体をいぶかってしまいつつも、先が知りたい。

ちいちゃい、ちいちゃいおばあさんは はてしのないその小ささで、私たちの好奇心を くいっとひっつかむのです。

これは、昔話の古典として知られるジェイコブズらによるお話集から 挿絵も一緒にセレクトされた短編のひとつで、 巻頭にのっているお話なのだそうです。 呪文のように「ちいちゃい、ちいちゃい」をくりかえすので、 聞いていると、だんだんアタマがゆらいできます。 ちいちゃい子たちが聞いて口まねをするのにもぴったりな お話だと思います。じっさい、お話会では人気なのだとか。

この本に収録されている他のお話は、 日本でも有名な『ジャックと豆の木』や『三びきの子ぶた』など。 そして15巻の豪華化粧セットの内容は、『くまのパディントン』、 『魔女の宅配便』『大きな森の小さな家』などなど、 まさに福音館書店の50年が詰まっています。 こういう全集が読めるのは、堂々と、日本の豊かさのひとつと 言ってよいことなのでしょう。 (マーズ)


『イギリスとアイルランドの昔話』 編集:石井 桃子 / 絵:J・D・バトン / 出版社:福音館文庫

2001年06月26日(火) ☆ネットの中身になる。

>> 前の本蔵書一覧 (TOP Page)次の本 <<


ご感想をどうぞ。



Myエンピツ追加

管理者:お天気猫や
お天気猫や
夢図書[ブックトーク] メルマガ[Tea Rose Cafe] 季節[ハロウィーン] [クリスマス]

Copyright (C) otenkinekoya 1998-2006 All rights reserved.