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リンダ・ハワードのめざす世界とは、 何がしかの色だけに染まった一辺倒のものではなく、 同じように強烈な色彩を複数抱えた世界なのだろう。
それは、家系にアメリカインディアンの血を受けた ことと関係づけられるのかもしれない。 くわしい事情は知らないのだが、 そういわれれば、彼女独特の強いオーラと、 普通の作家が試みない、異なる要素の本格的なミックスに、 なっとくがいったりもするのだった。
白でも黒でもない、もちろん灰色でもない、 白と黒が同時に存在する世界。
やるときは徹底的にやる世界。
それが主人公たちの仕事であっても、逃亡であっても、 病気であっても、恋であっても。
だから、リンダの本を何冊か読んでゆくうちに、 私たちは、だんだんと、 彼女のリーダーシップを信じ、 同時に、ポジティブになってゆくことができる。
その2で書いたことにも関係するが、 ACは特徴的に白と黒をはっきり分けたがるという。 いわゆる、オール・オア・ナッシングの 生き方になってしまうのだ。
インディアンと白人の両方の遺伝的せめぎあいと、 文化的豊かさ、ともに受け継いだ誇りが、 おそらくはリンダのなかで燃えつづけているのだろう。
リンダは、私たちに、あきらめるなという。 「欲しいものは、全部取れ! 自分に嘘はつくな」と。
(マーズ)
※リンダ・ウィークに励ましのお便りなど、ありがとうございました。 いずれ折りをみて、第二弾の特集ウィークも実現するかと思います。
2001年05月10日(木) 『ものがたりの余白─エンデが最後に話したこと─』
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管理者:お天気猫や
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