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映画は割と観るけど、買ったパンフレットは この10年で3冊にも満たないくらい。 『アメリ』のパンフレットは、横長のまっかな表紙に 金色のカタカナで、アメリと書いてある、 映画と同様にキュートなスタイル。 いろいろつまっていて楽しそうだったから、 買ってしまいました。700円。 高くても惜しくない。
映画館のカウンターには、他にもいろいろ売られていて、 別のお店では、アメリの紅茶やらも見かけました。 (映画にその紅茶が出てきたわけではないのですが)
ジャン=ピエール・ジュネ監督のこの映画は、 観終わって後ろを歩いていた男の子が連れの彼女に、 「気がちがってる」 とつぶやいたことからもわかるように、 映画はカップル向きじゃないです(断言)。 それぞれが別々に観るのならいいです(笑)
一風変わった若い女性、アメリが主人公。 見た目はごく普通にかわいいお嬢さん。 でも。しかし。 ここまでやらないと、個性じゃないんですね。 個性というものの再確認をして、すっきりしました。
アメリを演じたのは、黒い瞳と、にきっと笑った 三日月形の唇が一度見たら忘れられないというか、 アメリそのものに思えてしまうオドレイ・トトゥ。 緑を背景にしたポスターの写真は、 内容を知らないと、ちょっとヴァンパイア。
幸せになる
というキャッチコピーが小さく入っています。
アメリが惹かれる青年ニノを演じたのは、 映画監督でもあるマチュー・カソヴィッツ。 監督をやっている人だっていうのは、 なんとなく、わかるなぁ。 他にもこの監督(アメリの)の映画の常連さんたちが たくさん出ている映画だそうな。 ハリウッドに招かれて作った『エイリアン4』から 4年たって、生まれたヒロインが、 人を幸せにすることに生きがいを感じるアメリ! ということも考えつつ見るとおもしろい。
さて、まっかなパンフの中身はというと。 カラーコピーしてピンナップに使えそうな 写真もたくさんあって、色づかいもレイアウトも やっぱり『アメリティーク』。 いろんな人がアメリの魅力を語り、 アメリの勤めるカフェ・ドゥ・ムーランあたりの 界隈の地図があり(日本からその店へゆくツアーもあるとか)、 アメリ風オレンジ・ブレッド・プディングのレシピあり。 なぜかわからないけど、アメリとオメガの合体広告もあり。 (細かく映画を観たらわかるのかも?)
アメリは関連本もいろいろ出ていて、 登場人物の一人、売れない作家イポリト氏の書いた アメリのイラスト本や、 監督の監修によるオフィシャルガイドブック、 『アメリのしあわせアルバム』も きっと売れているんだろうな。
ともかく、 映画はフランスでも日本でも予想を軽々と超えて 大ヒットし、特に今は日本でも上映館が増えているそうです。 こんな風変わりな女性と2時間余りも過ごしたら、 みんな自分のなかにもあるおかしなところや しあわせになりたいという共通の願いをみつけて、 ハートの奥が小躍りするのかもしれません。
アメリを一緒に観たシィアルから、 バースデーにカードをもらいました。 こう書いてありました。
「変なままで、幸せになってね。」 (マーズ)
※『アメリのしあわせアルバム』は、ソニー・マガジンズ発行/¥2,600
※『アメリ』監督:ジャン=ピエール・ジュネ/2001年フランス
※『アメリ』公式サイト http://www.amelie-movie.com/
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管理者:お天気猫や
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