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初めて読んだ本のことをおぼえているだろうか? 子どもの頃、大人になりかけた頃、大人になったなぁと 思った頃、そのときどきに、どんな本を読んできただろう。
児童文学と総称して呼ばれるジャンルに 年齢を超えて親しんでいる人々ならば、 ここに収められた57冊、くしくも『赤毛のアン』で終わっている これら名作中の名作たちを、何冊か読んでいるはず。 全部を読み尽くしたという人はよほどの幸運な読書環境に あったか、専門家なわけなので、もちろん私もまだ1/3しか 読んでいない。 まだまだ世界は広いのだ。
去年から児童文学のちゃんとしたガイドが欲しかったが、 実物を読んでみないと買えなかったので、 先日、大きい書店で見つけて買うことができた。
どうしてこのガイドを選んだか。 『ゲド』も『ナルニア』も『アン』も入っている。 『台所のマリアさま』も。 そして。 こういうガイドは子どものためのものではなく、 児童文学好きの大人を対象にしているから、 単にあらすじを書いたり(そして時には破ってはいけない謎の答えを リークしてしまったり)、作家の紹介や受賞歴だけを連ねるのでは つまらない。
その本がいかに特別な本か、その本がなかったら、 たとえ大人になってしまってからでも、 人生がどうなってしまうのか、そこらへんの事情を 短くも決定的にまとめてくれていること、 それがガイドのポイントである。 子どもの頃出会えなかったからこそ、 「ほんとうは読みたかった本」なのだ。 (マーズ)
『ほんとうはこんな本が読みたかった!』(児童文学の現在・セレクト57) 監修:神宮輝夫 / 著者:上原里佳・横田順子・鈴木宏枝・神戸万知 / 出版社:原書房
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管理者:お天気猫や
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