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コーネル大学の教授で心理学博士が伝授する、 パワー・スリープの理想と現実。
理想の睡眠スタイルを身につけて習慣にすれば、 人生が変わりますよ、という指南書だ。
睡眠生理学や眠りの研究は、けっこう新しい学問で、 眠っているあいだ何が起こっているのか、 ほんとうのところ、まだまだ謎は多いらしい。 毎日とりあえず「死んで」「生き返る」を 繰り返しているというのは、考えれば重いことである。 よりよく生きることは人生のテーマになっても、 よりよく死ぬ(眠る)というのは、どうもマイナスイメージがある。 すぐにあやしい世界に行ってしまいそうで。
しかし、この本を読み終えれば、 どんなにすばらしい生き方も、根底にある「正しい眠り」なしには なしえないこと、起こりえないことだと納得するだろう。
自分にとって定められた最適の睡眠時間を割り出すことすら 不規則なこの生活ではむずかしいが、 この心強い本を読んでひとつ、いやふたつ、 わかったことがある。
その一。 ひばり型とふくろう型、つまり朝型と夜型。 この類型は生まれつきの遺伝によるもので、 決して生涯変わらないのだそうだ。 変更できないプログラム済み。 そして、わたしはやっぱり、夜型なのだから 朝早く起きる仕事なんかできない。 その分、夜はたらく。 ひばりが高いびきをかいて畑を舞う夢を見ているあいだ、 ふくろうは月光を浴びて木の上から仕事をするのだ。 これは損も得もなくそういうものなわけで、 ひばりをうらやむ必要はないということである。 朝日が見られないからといってなんであろう。 夕陽のすばらしさを知っているではないか。 そして結婚相手には、ひばりを選んではいけない(笑) (睡眠障害も覚悟の上なら別だ。) ただし、ふくろうも年を取ると少しはヒバリ型に 近寄るらしいが。
そのニ。 20分程度の昼寝は、サボリではない。 毎日眠っていいのだ。 むしろ、毎日眠ったほうがいいのだ。 だれにも、なんの気がねもいらない!(マーズ)
『快眠力』 著者:ジェームズ・M・マース / 出版社:三笠書房
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管理者:お天気猫や
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