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美術手帖6月号に、ヤン・ファーブルの特集が。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で 開催している『ヤン・ファーブル展』(3月3日-5月27日)。 日本で開催された最大の回顧展とか。 現代美術の立体造形作品が、 一点ずつ部屋のように区切られたコマのなかに 配置されていて、会場全体を見渡すことはできない 仕掛けになっている。 その会期中、4月14日に行われたヤン・ファーブルと中沢新一の トーク・ショウの再録と、作品の写真を掲載している。
ヤン・ファーブルは、『昆虫記』で有名な アンリ・ファーブルの曾孫。 1958年生まれだから──今年43歳。 作品のイメージどおりの風貌である。 というか、私の想像していたとおり。 情報が少なくて、ほとんど何の予備知識もないままに 3月の小雨降る午後遅く、会場を訪れた。 あまり薄暗いし閑散としていたので、 ほんとうにやっているのか? などと思いながら。
そこで見たものは、生涯忘れられないものだった。
いろいろ私の感じたことを書くよりも、 作品のタイトルだけを記そう。
『名もなきコンピュータの墓』(素材:十字架、木にボールペン)
『昇りゆく天使たちの壁』(玉虫・金網)
『戦場─聖なるスカラベの戦い─』
…そして美術館のカフェでは、『フランダースの戦士─絶望の戦士─』に ちなんだ、うさぎのシフォンケーキが。
5月、友を連れ2度目の礼拝。(マーズ)
月刊『美術手帖』 / 出版社:美術出版社
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