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久々に、ほわっとした、ほほえましいもどかしさを感じる。 『アマリリス』−岩舘真理子の最新コミックスである。 最近、追い込まれて殺伐としているので、 よけいにゆったりとした、 あたたかな「おとぎ」に惹かれてしまう。 小説にしても、マンガにしても、 そこにある幸せ、Happy Endは、所詮「おとぎ」である。 でも、絵空事の、昔話よりも、 さらに遠くにある「おとぎ」であっても、 時には大切な心の水源にだってなるのだ。
特に、岩館真理子の紡ぐ物語には、 穏やかであるが、 そこにはほのかな寂しさが見え隠れし、 その寂しさを誰かと共有できたらいいのにと、 そう思わせる、優しさが満ちている。
物語の中の二人(花屋の桃田さんと編集者の赤井くん)は、 おたがいが、おたがいに片思いをしている。 (当人が知らないだけで、二人は両思いなのだが。) 時に不安になったり、時に幸せに満ちあふれたり、 小さなすれ違いが、笑いを呼ぶ、ラブコメディ。(シィアル)
『アマリリス』 著者:岩舘真理子 / 出版社: 集英社(Young You Comics)
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管理者:お天気猫や
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