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新刊時のタイトルは 「カール・セーガン 科学と悪霊を語る」。
「上巻」では地球外生命との真の「コンタクト」を 切望する我らが宇宙科学者セーガン博士が、 地上に蔓延る「ワタシは宇宙人に誘拐された!」 「◯◯に救世主の顔が!」といった いわゆるタブロイドネタから偽宗教まで、 アヤシい主張を真っ向から「憑き物落とし」してゆきます。 痛快痛快、しかし、トーンは恐ろしく深刻、 悲壮感すら感じられる決死の作業です。 中世「悪霊」として跋扈した邪悪なモノどもは 現代アメリカでは「宇宙人」の姿となって 現実に多くの人々を苦しめ続けているのです。 キリスト教の文化的土台が無く、失った記憶を引出す と言われる「セラピー」が一般的でない日本では、 「宇宙人」はさして暴挙に及んではいないものの、 かわりに水子だの霊障だのが跳梁していますから 暗黒度に違いはありません。
結局一つの超常現象を理屈で解明しても駄目なんです。 人は次の不思議を自ら渇望し、必ず信じる。 だからひとり一人が「科学的思考」という ロウソクを手にして自分の周りを照らしてみよう── 原題は「悪霊に憑かれた世界 暗闇を照らすロウソクとしての科学」。(ナルシア)
『人はなぜエセ科学に騙されるのか・上』 著者:カール・セーガン / 出版社:新潮文庫
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管理者:お天気猫や
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