桜桃日記 ami
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2004年01月23日(金) 結婚のきっかけ


今日職場で、とあるおっちゃんが
「なんだぁ、いかんがや。今度のバレンタイン土曜日だがや。チョコもらえんがや。」
なんて、騒いでおりました。
心配しなくても、飲み屋の姉ちゃん以外、誰からも届かないと思いますけど・・。


いや、待てよ。誰にもあげないつもりだったけど、今度のバレンタインデーに、嘱託職員のおじいちゃんにだけは、チョコあげようかな?
いつも、小さな小部屋から手招きしてお饅頭をくれるおじいちゃん。
年は、62歳なんだけど、見掛けヨボヨボの80歳、骨皮筋衛門(ほねかわすじえもん)

電車やバスに乗ると、自分より明らかに年の上の人から
「おじいさん、ここ座りぁあ」って、いつも席を譲ってもらえるんだとか。
もっと、必殺技が有って、誰も気付かない時は、「あれ、あれ」って優先席の前でちょっとよろけて見せるのだとか。
そうすると、どんな人でも「ああ、おじいさん、気が付かなくてごめんね。さあさ、お座りください」って席を譲ってもらえるらしい。

そんな、おじいとお饅頭を食べながら世間話をするのが私は大好き〜☆
今期で嘱託も終わりらしいから、記念にチョコをあげようかな?考えておこう。


そんなバレンタインのことを考えていたら
30年前、まだうら若き高校生だった頃のことを思い出しました。

英語の先生、ニックネームは「ビースト」
そう、その頃、英語の授業で「美女と野獣」を習っていて、その「野獣」から命名されておりました。
当時、赴任7年目と言っていたので、おそらく30ちょい前位の年齢だったんだと思います。

高校生の私達からすると、ひどいオッサンに見えていましたが、今考えると結構若かったんですね。

その先生はひどく歯が出ていて、上の前歯四本が、たぶん歯茎から40度の角度くらい飛び出していて、1年365日絶対に上唇と下唇の中に歯が格納される日は無いんじゃないかと思われる容姿の先生でした。

髪はきっちり7、3分けのポマードべったり。

服は年中代わり映えのしない、もしかして1着を着潰しているんじゃないのかと思われるほど、垢抜けない普通のねずみ色のスーツに黒ぶちの牛乳瓶底めがね。

笑う時は、その歯を隠すために必ず口元に教科書を当てて隠す。

ああ、今思い出すだけで背筋が寒くなる、それはそれは、どこから、どう見ても、いくらそこが女子高だとしても、なにがあっても、もてるはずの無い、ニックネーム通りの先生でした。


そんな先生に関する一大ニュースが駆け巡りました。
どこから、どう見てももてない男代表のその先生になんと女児が誕生したんだとか

その一報を聞いた私達女子生徒は「おめでとう」を言う前に

気持ち悪り〜〜い!

と口々に叫んでいました。

いや〜、若気のいたりは、失礼なことでも思ったことはなんでも平気ですぐ口にできるんですね。怖い、怖い。

で、その後、その先生は、授業もそっちのけで、皆で寄ってたかっての質問攻めに合いました。


なんだか、長くなりそうなので、続きはまた明日、書きます。
お楽しみに・・。






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