[ 月刊・夢の図書館 ] * 読書特集 & ブックトーク *
☆7月の特集:こねこ、ネコネコ、猫や。
めぐりめぐって7月は、猫やの始まった月。 思えば暑い時期に店開きをしたものです。猫は、一年に三日しか暑い日が ないって、聞いたことがあります。真夏には、その三日って、今日かな、 とよく思います。ところで、ときどき勘違いされますが、お天気猫やは、 猫を売る店ではありません、見るだけです(笑)。 でも、名前にしたくらいですから、三人とも、猫好きです。犬も好きですが。
世界じゅうの猫たちが、暑さ寒さをしのげる屋根と、マイ爪とぎをもち、 爪をしまって心ゆくまで眠ることができて、お腹はそこそこ腹八分目で、 気が向いたときには人間と親しく付き合ってゆけることを願いつつ、 今月のテーマは、猫の登場する本たちです。 (マーズ)
2003年04月16日(水) 「黒ねこの王子カーボネル」 著者: バーバラ・スレイ(児童文学) ロンドンに住む女の子、ロージー・ブラウンのもとにやってきた黒猫カーボネルは、いじわる魔女の魔法にかかった、猫の国の王子様だった!元祖「魔女の宅急便」の世界がひろがります。
2003年01月30日(木) 「魔女とネコの家さがし」 著者:カーラ・メイ/ドフィ・ウィアー(絵本) いかにもヨーロッパ系の魔女顔の魔女と、ブキミな魔女の猫、その名もネコのコンビが、家を探し始めるというお話(ネコは定住に反対なのでした)。モノクロームの絵本。
2003年02月26日(水) 「京都猫町さがし」 著者:甲斐扶佐義(写真集) 京都の町を舞台に、数十年の町猫たちが写しだされています。著者は喫茶「ほんやら洞」の元主人。
2002年12月12日(木)「猫だましい」 著者:河合隼雄(心理学) 古今東西の、猫が登場する名作を「たましい」の視点から、猫と人間とのシンボリックな関係をひらめかせます。世界の猫民話から、「長靴をはいた猫」「100万回生きたねこ」「空飛び猫」「宮澤賢治の猫」など、登場する猫の行動も意味合いも多彩。
2002年12月10日(火)「しろねこしろちゃん」 著者:森佐智子 / 絵:MAYA MAXX(マヤ・マックス)(絵本) 福音館書店「こどものとも年少版301号」。家族のなかでひとりだけ白いことを苦にして、お父さん猫が帰って来る日に、ついに家出してしまったしろちゃんですが…キュートな猫ファミリーのふところへ入れる本。
2002年12月09日(月) 「アタゴオルは猫の森」 著者:ますむらひろし(コミック) わがままデブ猫ヒデヨシの天下、アタゴオルを舞台とするファンタジー。ここに登場するテン・パン組とテマ・テン組とは!?いやそれは末節なのだけど、でも組み合わせに、妙にひかれる。巻末には著者のエッセイも。
2001年09月26日(水) 「星の海のミッキー」 2002年04月17日(水)「星の海のミッキー」(その2) 著者:ヴォンダ・N・マッキンタイア (SFジュヴナイル) 猫好きに捧げるジュヴナイル。宇宙船を舞台に、孤児の少女バーバリと愛猫ミッキーがくりひろげる冒険。どこにいっても自由気ままな猫、かわいさ120%!
2001年04月02日(月) 「カモメに飛ぶことを教えた猫」 著者:ルイス・セプルベタ(児童文学) 旅の途中、アクシデントで力尽きたカモメにたいせつな卵を託された、黒猫ゾルバの子育て。やがて卵は孵り、ゾルバと町の仲間たちは、子育てに奮闘するのでした。
2003年02月03日(月) 「黒ねこのおきゃくさま」 著者:ルース・エインズワース / 山内ふじ江 (絵本) ある冬の寒い夜、貧しいおじいさんの家にやってくるお客さま、それは一匹の黒ねこ。 ねこが鳴くたびに、なけなしの食べものやミルクを分かち合ったおじいさんを待っていたのは…
2001年10月26日(金) 「フォックス先生の猫マッサージ」 著者:マイケル・W・フォックス 「あなたの猫がわかる本」 著者:ブル−ス・フォ−グル (実用) 共同生活をする猫のこと、どれくらいわかってますか?飼い主による猫へのマッサージは、お互いに癒される行為なんですね。「あなたの猫がわかる本」では、ふんだんな写真もかわいさ爆発。ただしどちらも絶版です。
2001年07月13日(金) 「魔女の宅急便 その3/キキともうひとりの魔女」 著者:角野栄子 (児童文学) 宮崎アニメの原作、第3巻。宅急便の仕事をしながら魔女修行をしているキキの前に、謎の少女ケケがあらわれて、キキは居場所をうばわれる不安におののきます。キキは自分のマイナスの感情とどう向き合うのでしょうか。
2002年04月04日(木)「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 著者:J・K・ローリング(児童書) いろいろな動物や幻獣が次から次に出てきて、動物好きにはこのうえなく楽しい「ハリー・ポッター」シリーズ。あの塀の上に居る猫は実は変身したマクゴナガル先生かも。2004年夏の映画公開も楽しみな「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」では謎の大犬や狼が跳梁する中で、新登場のハーマイオニーの愛猫・クルックシャンクスが実は重要。
2001年11月26日(月) 「黒猫」 著者:エドガー・アラン・ポー(幻想) 6歳の私(ナルシア)が「物語」と言うものの技に囚われてしまった傑作短編。人は何故愚かにも「壁を叩いて」しまう衝動を抑えられないのだろう。
2001年10月17日(水)「民子」 著者:浅田次郎(写真絵本) 「民子が忘れられない」。作家・浅田次郎が苦楽を共にした愛猫「民子」を語る、名作TVCFがフォト絵本になりました。巻末の手書き原稿に涙。
2001年06月27日(水) 「猫の宇宙」 著者:赤瀬川原平(フォトエッセイ) そこらのぱっとしない「路上」で、生き猫を撮ってみたり、家にある置き物猫を置いてみたり。そこにちょこっとキャプションを添えると、あら不思議、絶妙に味わい深い宇宙が発生。毎度ながら羨ましい赤瀬川氏の芸。
2000年09月20日(水) 「『我輩は猫である』殺人事件」 著者: 奥泉 光(ミステリ) 我輩の恩人、苦沙弥先生殺害の謎を追え!我輩及び世界各国猫君達入り乱れての、世界と時空を股にかけた一大空想冒険活劇!文体までも漱石調!勿論猫が可愛い!
2003/6/29(Sun)
by お天気猫や
2003年08月02日(土)
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