さて、この駐車場で一番暇だったのは、警備員と警察官だった。 警備員はいつも駐車場の中をうろうろしていた。 よく「今日は暇だったから、この中を○周しましたよ。ははは」と言っていた。 その間、ぼくたちは客との格闘をしていたのだ。 「あの人は何の警備に来とるんやろう?」と、よく言っていた。
一方、警察官は土日祭日だけの登場だったが、仮設事務所の机の前でふんぞり返っていた。 何もせず、煙草ばかりふかしていた。 おかげでサブリーダーのシャツは焦がすし、ろくな人たちではなかった。 駐車場内で接触事故が起こった時も、「またヘタクソがぶっつけやがって―」と言いながら、事故処理をしていた。
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