この駐車場のメンバーは、バイトが5名警備員が1名の計6名だった。 さらに土日祭日には警察官2名が参加した。 すべて男で、仮設の事務所はいつも狭かった。 バイトのリーダーは大手企業を定年退職した人がやっていた。 サブリーダーは塾の先生。
その下にぼくを含めた若手3人がいた。 若手の一人Sさんはぼくより一つ年上で、今で言うフリーターをやっていた。 この人もぼくと同じく中原中也のファンであった。 よく中也論を闘わした。 また、マンガがいかに人生において役に立つか、を教えてくれたのもこの人だった。 若手のもう一人IKはぼくと同い年で、家が近かったせいもあり、すぐに仲良くなった。 このバイトの間、ぼくはいつもこのIKと行動をともにした。 IKとは、その後10年近く付き合いがあったが、IKが結婚してからは会っていない。
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