浪人1年目の正月(昭和52年)に太宰府天満宮に行った。 ここは好きな場所で今でもちょくちょく行っているが、この時は受験生だったので、それまでとは違う何か張りつめたものがあった。 「天神様、奇跡が起こりますように」と祈り、おみくじを引いた。 一瞬固まってしまった。 <大凶>だった。 「これはいかん!方位が悪かったんだ」と思い、慌てて電車に駆け込み、福岡市内へと向かった。
天神に着き、警固神社におみくじを引きに行った。 また固まった。 <大凶>だった。
何かの間違いだと今度は住吉神社に行った。 勘弁してくれ。 またまた<大凶>だった。 泣きたい気持ちで愛宕神社に行き、「これが正しいんだ」と念じながらおみくじを引いた。 結果は<凶>だった。 目の前が真っ暗になった。
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