頑張る40代!plus

2007年08月15日(水) 国語

「みんみんみんみん、せみがなく
もくもくもくもく、くもがわく
もうすぐたのしいなつやすみ」
ぼくが小学校1年の夏休み前に、国語で習った文章だ。
戦後に入ってからは国定教科書ではなくなったので、その教科書会社で掲載している文章が違うと思う。

他に、この時期に習ったもので憶えているのは、「小さい白いニワトリ」くらいだ。
「小さい白いニワトリ」というのは、ブタ、ネコ、イヌとニワトリの出てくる物語で、ある時パンを作ろうという話になった。
ところが、「ブタはいやだと言いました。ネコもいやだと言いました。イヌもいやだと言いました」と誰も自分が作るとは言わない。
しかたなくニワトリは、ひとりでパンを作った。
さて、パンができた。
で、ニワトリはみんなに聞いた。
「このパン、誰がたべますか?」
すると、「ブタは食べると言いました。ネコも食べると言いました。イヌも食べると言いました」とみんな食べると言う。
それを聞いた「小さい白いニワトリは、このあと何と言ったでしょう」。
そこでこの物語は終わっていた。
記憶が曖昧なので、一字一句は間違っているかもしれないが、あらすじはこれでよかったと思う。

先生はみんなに尋ねた。
「ニワトリは、いったい何と言ったんでしょうね?」
指された生徒のほとんどが、
「『あんたたちにはやらん』と言った」と答えていた。
「『あんたたちは誰も手伝おうとしなかったくせに』とか文句を言いながらも、ニワトリはみんなに分けた」と言う生徒も中にはいた。

で、先生の言った答は何だったのか、それが今となっては思い出せない。
が、確かニワトリは文句一つ言わずに、気持ちよくパンをみんなに分けたのではなかっただろうか。
そういうのが、あの頃の一般的な教育だったし、おそらくそれが正しいと思う。

さて、これが今なら、どういう答が正しいとなるのだろう?


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