昨日、ドラマ『ホタルノヒカリ』を見ていて思ったことだが、主人公はうちの姪によく似ている。 いや、顔が似ているというわけではない。 家にいる時の行動がそっくりなのだ。 つまり『干物女』だということだ。 とにかく家の中では、いつもゴロゴロしている。
姪が小学生だった頃、ぼくたち夫婦は、よく姪の家に遊びに行っていた。 その時点で、早くもゴロゴロしていた。 夕方頃に行くことが多かったのだが、すでに学校から帰ってきていた姪は、いつも寝ていた。 食事時にボーッとした顔をして起き出してきて、ぼくたちを見つけると、「あ、来とったんね」と感動もなく言う。 そして食事のあとはまた寝るという、食っちゃ寝の生活をしていたのだ。 食べるものは肉ばかり、そのせいでかなり太っていた。 出たがりの妹とは対照的で、どこかに遊びに行こうと誘っても、「わたし行かんよ。家で寝とくけ」と言って、布団の中に潜り込んでいた。
中学、高校、大学でもこの性格は治らなかった。 他の人が恋愛に命を賭けている頃、この人はそういうことに脇目もふらず、布団の中で寝ていた。 部屋着はもちろんジャージ。 「これ楽やもん」と好んで着ていた。
社会人となった今でも、基本的に干物女だから、家にいる時はやはりゴロゴロしているらしい。 だが、少し色気づいたのか、たまに飲みに出かけているようになったという。 ところが飲みに行くメンバーはいつも決まっていて、高校の同級生らしい。 同性ばかりらしいが、合コン目的などではなく、ただの同級会。 つまり思い出話発散会だ。 ということで、今もって姪には彼氏がいない。
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