このところ、毎日一編、このブログ(随処作主)に詩をアップしている。 基本的に古い詩が多いのだが、その中には新しく書いた詩もいくつかある。
この数年、日記やエッセイばかり書いて、詩を書いてこなかった。 要はただ書かなかっただけなのだが、なぜかそれで「詩は終わった」ような気分になり、いつしか詩が書けなくなったと思い込むようになったのだ。
また、4月から禁煙しているが、これも思い込みに一役買っていた。 かつて読んだ遠藤周作のエッセイに、『私の知っている詩人はすべてタバコを吸っている』、というようなことが書いてあった。 そういうのを真に受けていたために、禁煙を始める時「これで詩が書けなくなるなあ…」なんて思ってしまったのだった。
ところがである。 先月、試しに詩を書いてみると、さほど苦もなく書けてしまったのだ。 よくよく考えてみると、詩を書き始めた頃、ぼくは作文や読書感想文を書いていたわけだし、その頃はタバコを吸ってなかった。 ということで、これまで詩が書けなかったのではなく、「詩が書けない」という観念に縛られていただけだったわけだ。
何ごともそうだろうが、 出来ないと思うからやらない。 やらないから出来ない。 この繰り返しだ。 ことを成就させるには、この連鎖を断ち切らないとダメだということになる。
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