(1) 嫁ブーと休みがいっしょの時、たまにやっていることがある。 それは、レストランにモーニングを食べに行くことである。 以前は、休みといえば朝遅くまで寝ていたので、そういうことは考えつかなかっ た。 が、職場を変わってから、早起きが習慣になってしまい、そのせいで、そういう ことを考えつくようになったというわけだ。
ということで、今日は朝9時に近くのレストランにモーニングを食べに行った。 セットの中身はというと、特に変わったものはない。 コーヒー、トースト、ベーコンエッグ、といった昔ながらのモーニングの定番で ある。 味も普通なのだが、そういったことよりも、休みの朝という解放された一日の始 まりに、何かやっているという充実感が何となくいい。 今日一日が、いい日のように感じるのだ。
(2) 前の会社にいた時は、よく喫茶店のモーニングサービスを利用していたものだ。 通勤時に駅前の喫茶店に立ち寄り、それから会社に行っていたのだ。 入社間もない頃に、ついコーヒーのにおいに釣られて店に入ったのがきっかけだった。 最初はぼく一人で行っていたが、そのうち嫁ブーなんかも参加するようになった。 後年に昇格してからは、早朝会議に出席しなければならなくなったために、それができなくなったのだが、それまでの数年間は足繁くその喫茶店に通っていた。
(3) 先日、前の会社の近くに行った時に、その喫茶店の前を通ったのだが、すでに店は潰れていた。 そういえば、うちの近くにあった喫茶店もかなり前に潰れている。 以前は街に氾濫していた喫茶店も、そのほとんどが潰れたり、増床してレストラン化したりしている。 もう純喫茶みたいなのは流行らないのだろうか。
(4) 東京にいる時は、よく友人たちとモーニングを食べに行っていた。 そこで、ちょっと驚いたことがある。 その友人たちは、トーストがくると、それに塩をかけだしたのだ。 ぼくが「何で塩をかけるんか?」と訊いてみると、友人は「だってバターだけじゃ味が薄いじゃん」と言っていた。 変なことやるなあと思っていると、店にいた周りのも同じように塩をかけて食べているではないか。 東京人が濃い味を好むことを、ぼくはその時初めて知ったのだった。 で、ぼくも感化されたのか、それ以来トーストには塩をかけるようになった。 しかし、こちらに帰ってからは、また塩をかけなくなった。 なぜなら、こちらの喫茶店のテーブルには、塩が置いてないからだ。
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