頑張る40代!plus

2006年02月04日(土) 課長との話し合い

昼食中に呼び出しがかかった。
行ってみると、そこに店舗担当の課長がいた。

「何か欲しいものがあるんですか?」
「いや、その件で来たんじゃない」
「そうですか」
「実は、今後のことなんやけどね」
「ああ、そっちのほうですか…」

前に部長と話をしたことを書いたが、課長はその話の続きにきたようだ。
部長は招集をかけると言っていたが、どうやら今日はその前段階の個人面談らしい。

「今度電気の売場がなくなるわけなんやけど、今後どこか行きたい部署とかある?」
「行きたい部署ですか…」
「本音で言ってもらいたいんだけどね」
「どうせ生鮮とかでしょ?」
「生鮮はだめなん?」
「ええ。電気で25年やってきた人間が、包丁片手に立ち回れるわけないじゃないですか」
「そうやねえ…。でも、そこしかないとしたらどうする?」
「家族には『もし生鮮になるなら辞めるかもしれん』と言っているんです」
「そうか…。じゃあ、他に希望とかあるんね?」
「これと言ってないから困ってるんです」
「他の事業部はどう?」
「前の店長が行ったところならいいです。そこには行けませんか?」
「ああ、あそこね。あそこは難しいよ。他にないんかねえ?」
「うーん。でも販売はもうしたくないし…。それ以外で何かありませんか?」
「販売以外?」
「ええ、販売だと、どうしても電気のほうがよかったという気持ちになるでしょ?そうなると、仕事に身が入らなくなると思うんです」
「ああ、そうか」
「急にどこがいいかと言ってこられても、こちらは何も準備してないですよ。もう少し時間をもらえませんか?」
「もう少しと言ったって、もう時間がないんよねえ…」

煮え切らないぼくと、これと言った提案の出来ない課長の会話は、その後しばらく続いた。
だが、答は見えてこない。
結局、結論は見送りとなった。

課長が帰った後に、先輩社員が「何と言われたんか?」と聞いてきた。
ぼくがその内容を語ると、その人は「おまえ、辞めるとか言ったんか?」と言う。
「ええ」
「何で『どこでもいいです』と言わんとか。辞めるとか言ったら、相手の思うつぼやないか。ただでさえ、おれたちは余剰人員なんやけ」
「『本音で言え』と言うから、辞めることも選択肢としてあると言ったんですよ」
「そうか…。でも、ああいう時は『どこでもいい』と言ったほうがいいぞ」
「おれの場合、どこでもよくないから、『どこでもいい』とか言えませんよ」
「ああ、そうやのう。おまえは電気以外やったことないけのう」

さて、第三段はいつになるのだろうか。
そしてぼくは、どうなるのだろうか。
先輩氏の話では、今日本音を言ったことで、ぼくはろくな部署に回されないだろうということだ。


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