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2006年01月31日(火) 太宰府天満宮にて

今日火曜日は恒例の休みだった。
姪の大学受験が控えているため、前々から太宰府天満宮行きを計画していたのだが、明日からいよいよ受験月に入る。
ということで、今日のうちに合格祈願をしておこうということになり、嫁ブーと二人で太宰府天満宮に行くことにした。

外は冬の真っ盛りにもかかわらず、今日は春を思わすかのような暖かさで、運転中に何度も眠気が差したものだった。
着いたのは昼過ぎだった。
まだ昼食前でかなり腹が減っていたが、とりあえずお参りを先にしておこうということで、参道にあるあまたの食事処には脇目もふらずに、天満宮に向かったのだった。

ところで、その天満宮に向かう時だが、ぼくたちはメイン通路である太鼓橋を渡らずに、いつも側道を通って本殿に行っている。
それには理由があるのだ。
実は、太宰府天満宮は縁切りで有名な神社なのである。
地元では、「カップルで太鼓橋を渡ると、天神さまが妬んで別れさせてしまう」という話が、まことしやかに囁かれている。
ぼくは過去何度か、その折々に付き合っていた女性と太宰府に行ったのだが、それらすべて、ものの見事に別れている。
もちろん嫁ブーとも独身時代に一度行ったことがあるのだが、やはりその時は一度別れたのだった。
しかし、やはり縁があるのだろう。
それから何年かしてよりを戻し、結局結婚に至ったわけだ。
しかし、その後遺症は大きく、結婚後に何度か太宰府に行っているが、ぼくたちは太鼓橋を渡らなくなったのだ。
まあ、ぼくはそんなことを気にしない質なのだが、嫁ブーがねえ…。

県内にはいくつかか、そういう場所がある。
その太宰府天満宮の他には、北九州市の到津遊園地(現 到津の森公園)とか、福岡市の大濠公園とかがある。
いずれもカップルで行くと(大濠公園はボートにカップルで乗ると)別れるのだそうだ。
実は、ぼくと嫁ブーは、そのどれも体験している。
どちらもつきあい始めた頃だった。
が、何年もぼくたちは別れなかった。
やはり決定的だったのは、天神様である。

とはいえ、ぼくには、今では聖人扱いになっているあの天神さまが、カップルを妬むなんて考えられないのだ。
そこでいろいろ考えた結果、それは天神さまの思いやりだという結論に達した。
つまり、別れるということは、天神さまが「その人はおまえの伴侶ではない」、もしくは「今はその時ではない」と言っているのだ。
ぼくたちが一度別れたのは、きっと『その時』ではなかったからだろう。

さて、冒頭に書いたとおり、今日は春を思わせる陽気だった。
しかし、天満宮ゆかりの梅の花は、時期が早いためか、まだほころんではいなかった。
合格祈願をした後は、食事をとろうと、太宰府に行った時にいつも立ち寄っている『お石茶屋』に行ったのだが、あいにく今日は定休日だった。
しかたなく、参道の食事処で、あまりおいしくないチャンポンを食べることになった。
その後は、最近太宰府に出来た九州国立博物館に寄ることもなく、まっすぐに家に帰ったのだった。



(中央を歩いている紺のジャンバーが、嫁ブー)


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