2006年01月20日(金) |
浪人時代にやった占い(後) |
(3)トランプ占い 『明日はきっと』
何もいいことがないから こうしてトランプ切るのです ほら明日は素晴らしいと出た 願い事も叶うと出た
逢いたくても逢えないから こうしてトランプ切るのです ほら明日は素晴らしいと出た 明日はきっと逢えると出た
嘘でもいいんです 一時しのぎでいいんです 明日何もなくったって またあさってに切るのです
誰もいない夜だから こうしてトランプ切るのです ほら明日も素晴らしいと出た あの子もぼくを好きだと出た
明日はきっと…
前にも書いたことのある詩だが、浪人1年目の冬に、ぼくはダラダラと猛勉強をやっていた。 その合間にやっていたのが、このトランプ占いだった。 昨日書いた夢占いと同じく、恋占いをやっていたのだ。 その頃は勉強ばかりで外に出ることもなかったから、人恋しくてならなかった。 誰に会いたいのかというと、もちろん好きな人だった。 まあ、ぼくが外に出ない限り会えないのだから、会うことは無理にしても、せめて彼女の気持ちを知りたかった。 それも叶わないので、トランプに助けを求めたわけだ。
占いとはいうものの、けっこう強引なことをやっていたものだ。 とにかく、自分で納得いく結果が出るまで、繰り返し占っていたのだから。 そういうことなので、最終的にはいつも相思相愛の仲だった。
上の詩は、そういう自分を哀れんで作ったものである。 曲までついている。(笑)
(4)姓名判断 浪人時代の一番の収穫は、何と言っても姓名判断を覚えたことである。 この姓名判断についてはここに何度も書いているので、詳しくは書かないが、とにかくこの占いは、その後の対人関係や人間観察に大いに役立っている。
さて、トランプ占いの詩があるくらいだから、姓名判断の詩はないかと探してみると、あった。
『まわれまわれ』
水のない大きな水車のように 誰もかもが大きくまわり そこにひとつひとつの部屋があるという 首もまわり旅もまわる まわれまわれ、大きくまわれ
海の鳴る町でぼくらは生まれ 大きな影にぼくらは踏まれ 建物の中で火に煽られ 風もまわり影もまわる まわれまわれ大きくまわれ
時は飛ぶ、ぼくらは名前に動かされ 吹き飛んだ風といっしょに空に消え ぼくらのために雲は膨れ 痛みを隠して地の中へ
そのうちぼくらは雲に飛ばされ 空のおなかでさかなつり 風の中で糸は揺れ 時もまわり人もまわる まわれまわれ、大きくまわれ
もちろん、この詩にも曲がついている。(笑)
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