(1)暖房依存症 年が明けて、しばらく寒い日が続いたが、ここに来て若干温かくなった。 ここ二三日、最高気温が15度を超えているのだ。 15度というと、秋の気温である。 もし、10月や11月でこの気温なら、まず暖房を入れることはないだろう。 しかし、12月を過ぎるとそうもいかない。 一度暖房を経験した体は、よほど暑い日でもない限り、暖房を要求するのだ。 あげくに乾燥肌に悩まされたりするから、始末に負えない。
(2)ズボン下の害 暖房というのは、何も機械だけではない。 ズボン下もそうである。 そのズボン下も、一度はくまでは、別にはかなくても何と言うことはない。 ところが、いったんはいてしまうと癖になる。 それ以降ズボン下をはかないと、落ち着かなくなるのだ。 これも先の暖房体験と同じことである。 履いてない時と比べると、当然通気が悪くなるから、蒸れてしまい、ならなくてもいいような皮膚病に冒されることがある。 高校時代、シャレでズボン下をはいたことがあるのだが、そのせいで、人に言えない、というか人に言うと笑われてしまう皮膚病にかかってしまった。 だからぼくは、意地でもズボン下をはかなくなったのだ。
(3)猫とストーブ こういうことは、何も人間に限ったことではない。 うちの親戚は7匹の猫を飼っているのだが、その猫たちは大のストーブ好きである。 ストーブがついてないと、7匹全部がつけろと言って大合唱するらしい。 しかし、その猫たちも、冬場にストーブを体験する前は、騒ぐことがないという。 騒ぎだすのは、一度ストーブを体験した後である。 ここ二三日のような、温かい日でも大合唱するらしいから、彼らのストーブに対する感覚は、きっと人間のズボン下に対する感覚と同じものなのだろう。
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