頑張る40代!plus

2006年01月06日(金) 病は気から

一昨日の昼頃から急に寒くなってきた。
予期せぬことだったので、ぼくはてっきり風邪を引いたのかと思い、慌てて買い置きしている葛根湯を飲んだ。
寒気がした時に葛根湯を飲むと、体の芯が温まり、寒気が引いていくのが常である。
ところが、一昨日はいつまでたってもそうならない。
「もしかしたら、本格的に風邪を引いたのかもしれん」
そう考えると、何だか気分も冴えなくなってきた。

そういえば、タバコがうまくない。
味がないのだ。
ただの煙がのどを通っているような感じがする。
そのせいで、咳込んでしまった。
何でもない時でも咳込むことはあるのだが、こういう気分の時だから、これも風邪の仕業だと思ってしまう。

そうこうしているうちに、それまで何ともなかったのどまでが、痛く感じてきた。
そこでのど飴をなめたのだが、爽快感を感じない。
そのうち鼻がムズムズしだし、くしゃみまで出てきた。
「いよいよ本格的な症状が現れてきたわい」
ああ、気が重い。

先月に続いて今季二度目の風邪になる。
ぼくはこれまで、一シーズンに一度しか風邪を引いたことがないから、けっこうショックが大きい。
先月は咳が止まらずにかなりきつい思いをした。
その思いをまた経験しなければならないのだ。
ようやく声が元に戻り、歌が普通に歌えるようになったのに、これでまたプレイヤーズ王国用の歌の録音はお預けである。
すでに選曲も決め、ずっと練習してきたのに、これがまた先送りになってしまう。

そんなことを考えている時だった。
パートさんがぼくに「急に冷え込んできたね」と言った。
「しんちゃん、あんた薄着やけど寒くないと?」
「…ああ、寒いよ」
「そうやろね。こんなに厚着しているわたしが寒いんやけね。どうせズボン下なんかも履いてないんやろ」
「履くわけないやん」
「意地張らんで、ちゃんと防寒しとかな、風邪引くよ」

寒気ではなく、実際に寒かったのだ。
その会話のおかげで、ぼくの気は軽くなった。
すると、それまで味がわからなくなっていたタバコも、ちゃんと味わえるようになったし、痛いと思っていたのども、痛くなくなった。
現金なものである。


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