今年を振り返ってみると、虫歯に始まり、五十肩に悩まされ、痔に泣いた一年だった。 虫歯や五十肩のことは、散々ここで書いてきたから、よくおわかりのことと思うが、痔は最近の出来事である。
先月の終わりに、ぼくは風邪を引いたのだが、その際咳込みが酷かった。 その咳込みの際に、いきんでしまったのだろう。 気がつくとお尻が痛くなっていた。 それはすぐに治まったのだが、薬を塗ったのがいけなかったようで、今度はお尻がかぶれてしまい、痒くなったのだ。 それが今まで続いている。
こういうふうに書くと、病気に明け暮れた一年だったように思われるかもしれないが、決してそうではない。 別に歯医者を除いては、病院に行ったということはなかった。
他に特記できることといえば、資格を取ったことくらいか。 それも一つではない。 二つ取ったのだ。 一つは、日記にも書いたフォークリフトの資格で、もう一つは医療器具販売の資格である。 何せ、ぼくはこれまで資格と言えば、普通運転免許くらいしか持ってなかったから、資格を持ったということがけっこう嬉しかった。
資格といえば、日商簿記2級などというのも持っているが、これまで一度たりとも役に立ったことがない。 それがネックになったこともあるくらいだ。
前の会社の面接で、面接官がぼくの履歴書を見て「君は日照の簿記の資格を持っているらしいが、ここは販売の会社で、当然採用するのは販売が出来る人です。君がもしその資格を活かしたいのなら、他の会社に行きなさい」と言ったのだ。
その言葉にカチンと来たぼくは、「別に簿記の資格なんて活かしたいとは思っていません」と言ってやった。 すると彼は、「販売は難しいよ。簿記をやる人間には向いてないと思うがなあ」と言う。 そこでぼくが「アルバイトだったので履歴書には書かなかったんですが、長崎屋で1年間、販売の仕事をしていました」と言うと、彼は、『しまった』というような顔をして「‥‥。あ、そうですか…」と言った。
後で聞いた話によると、その面接官はぼくを嫌っていたらしい。 何が気に入らなかったというと、別に簿記の資格を持っていることではなく、第一印象である。 その気に入らない人間が、偉そうに『日商簿記2級』なんて書いているので、癪に障ったのだろう。 そのため彼は、ぼくがその会社に向いていないということを遠回しに言っていたのだ。 しかし、結果的には、1年間の長崎屋経験が物を言って、何とか合格できたのだった。 ちなみに、面接官は、ぼくのどこが気に入らなかったのかというと、髪型だった。 その頃ぼくの髪は、若干長めだったのだ。
さて、今年一年を総括すると、体のいろいろな部分の故障と資格取得、だいたいこんなところにおさまるだろう。 来年はいったいどんな年になるのか。 一つだけ確定していることがある。 それは、環境の変化である。 どういうことかというと、4月に転勤になるのだ。 そのことについては、時期が来たら、詳しくお知らせすることだろう。
ということで、今年一年、お世話になりました。 また来年もよろしくお願いします。 それでは、よいお年を。
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