ぼくが歌を作り出したのは高校時代からだが、歌詞ノートを見てみると、現在200程度の歌がある。 そのほとんどは高校時代から東京時代、つまり16歳から22歳にかけて作ったもので、それ以降は、あまり歌を作っていない。
よく人から、「それは才能が枯れたからだろう」と言われる。 だが、ぼくはそうではないと思っている。 なぜそう思うのかというと、22歳の時に、アルバイトではあったがぼくは長崎屋に勤めだしたのだが、そのために、それまであった自由な時間が減ってしまったのだ。 つまり、仕事をしだしたことで、歌を作る時間が持てなくなったわけだ。 ぼくは速攻で歌を作る方で、手間暇かけて歌作りをするようなタイプではない。 しかし、それが出来たのは時間に余裕があったからだと思っている。 その余裕がなくなったから、歌作りが急激に減ってしまったのだろう。
ちなみに、長崎屋時代以降に作った歌の数は24曲しかない。 さらにその内訳を見てみると、20代に作った歌が17曲で、30代は7曲、40代に至っては何と0曲である。
さて、今日、プレイヤーズ王国で『追いかけて』という歌を公開した。 この歌は以前、しろげしんた名で一度公開したことがあるから、正確には再公開したということになる。
この歌は、30代に作った数少ない歌の一つである。 今の会社に移って何年か経った頃、前の会社の同僚が結婚した。 ぼくはその披露宴に呼ばれたのだが、招待状に「何か歌ってくれ」と書いてあった。 その前年に、他の同僚の披露宴で『ショートホープブルース』を歌ったのだが、それが好評だったので、「歌ってくれ」ということになったのだ。
さて、何を歌うかだが、同じ『ショートホープブルース』では面白くない。 とはいえ、ぼくの歌は失恋の歌ばかりしかない。 ということで、新しく歌を作ることにしたのだ。 まあ、新しい歌とはいえ、曲には苦労しなかった。 なぜなら、10代から20代にかけて、膨大な数の曲を作っていたからだ。 問題は歌詞である。 当時恋愛なんかしてなかったぼくに、その歌詞は書けない。 そこで、純恋に走っていた、高校時代のときめいた気持ちを思い出しながら歌詞を書くことにしたのだ。
ということで、出来上がった歌が、これ(http://players.music-eclub.com/players/Song_detail.php3?song_id=86363)である。 慌てて作った歌なのでうまく歌いこなせはしなかったが、披露宴ではまあまあ受けた。
ちなみに、プレイヤーズ王国に上げたのは、それからちょっと後に録音したものだ。
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