2005年10月17日(月) |
プレーオフ第2ステージ第五戦 |
今日は書きたくない。 昨年に続いて、今年もプレーオフを落としたのだから、心中お察し下さい。 と言いたいところだが、せっかく4戦まで書いたのだから、5戦目も書いておく。
ロッテに流れが行ったのは、8回表に初芝が打った内野ゴロの処理にあった、と誰もが指摘するだろう。 何でもないような内野ゴロを、バティスタと川崎が交錯し、内野安打にされてしまった。 そこからロッテの反撃が始まり、里崎の逆転タイムリーに繋がったわけだ。 もし、あの交錯がなかったら、逆転劇はなく、そのまますんなりとホークスが優勝していたかもしれない。 ということで、このミスで流れが変わったと指摘する人は多いと思う。
だけど、ぼくはそうは思わない。 流れが変わったのは、4回の裏のホークスの攻撃にあったと思っている。 その回の先頭打者カブレラが2塁打を打ち、ノーアウト2塁の場面だった。 当然、次の打者の大村は、セオリー通り送りバントでランナーを次の塁に進めた。 これで1アウト3塁の形が出来上がったわけだ。 結果的に見れば、よくやったということになる。
だが、ここで流れを変える出来事があった。 大村への何球目だったろうか。 キャッチャー里崎が、外角低めの球をパスボールをしたのだ。 里崎はとっさにバットが当たったようなしぐさをして、球を捕りに行った。 だが、球はバットに当たっておらず、判定はパスボールだった。
で、次の投球場面になった。 大村は相変わらずバントの構えをしている。 ぼくはそれを見て、「えっ、ここでスクイズか?それにしても見え見えのことをやるなあ」と思った。 ところが、画面をよく見てみると、何とカブレラはまだ2塁にいるではないか。
そう、パスボールの時に走らなかったのだ。 カブレラが、3塁コーチが、里崎のしぐさにごまかされたわけだ。 ここは、たとえファールでも、3塁まで走っておくべきだったのではないだろうか。 判定はパスボールだったのだから、当然ノーアウト3塁の形が出来上がっていたはずだ。 そこで大村がヒッティングに行けば、もしかしたら3点目が入っていたかもしれない。 そうなれば、里崎がこの頭脳プレーで気をよくせずにすみ、8回の逆転タイムリーもなかったかもしれないのだ。
さて、これで、ホークスの今シーズンも終わった。 昨年に引き続き、結果的には2位である。 が、今日のゲスト解説の野村さんが言っていたように、『真の1位』である。 最初からレギュラーシーズン1位を狙い、それをやり遂げたチームなんだから、堂々と『真の1位』を名乗っていいのだ。 「とにかくプレーオフに出場しよう」ということでやってきたチームとは、その心根が違うわい。
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