阪神の優勝が決まった。 あとはパ・リーグの優勝を待つばかりである。 昨日そのことで、西武ファンと言い合いになった。 原因は、先週末の西武vsソフトバンクの話になった時にその人が、「あの3連戦は1勝をそちらに譲っただけ。おれの中じゃ3連勝やった」と言ったのを聞き、カチンと来たぼくが、その人に対して意地悪い質問をしたことに始まる。
「今年、もし西武がプレーオフで勝ち抜いて、その勢いで日本シリーズを制したとしたら、やはり日本一と言われるんですかねえ?」 「日本一やん」 「そうですかねえ」 「だって、日本一決定戦やないね」 「おかしいと思いませんか?」 「何でおかしいんかねえ?」 「パリーグで3位じゃないですか」 「パリーグでどうあれ、日本シリーズで勝ったほうが日本一というのがルールやないね」 「それじゃあ、阪神ファンも納得せんでしょう」 「阪神ファンがどう思おうと、勝てば日本一やん」 「西武ファンはそれでもいいんですか?」 「いいよ、それがルールなんやけ」 「心情的にもそうですか?」 「そうよ」
何かと言えば、すぐにルールを持ち出す。 西武の伊東監督も同じようなことを言っていたし、この人はきっと伊東監督と一心同体なのだろう。 西武もいいファンさんを持ったものである。
「だいたいプレーオフという制度がおかしいんですよね」 「おれはそう思わんけど。下位のチームにもチャンスがあるし、第一、消化試合を作らんだけいいやん」 「それは後半戦のことでしょ。前半戦はちゃんと消化試合やっているじゃないですか」 「いや、それはいろいろ事情もあることだし…」 「それに、ホークスとライオンズが逆の立場で、そういうことになったとしたら、同じこと言いますか?」 「言うよ、そういうルールなんやけ」
その後、その人は「ホークスファンは巨人ファンに似てきた」などと言いだした。
「どこが巨人ファンに似てるんですか?」 「勝ちにばかりこだわって、負けたら選手を非難する」 「じゃあ、違うじゃないですか。巨人ファンは負ける原因がわかっているくせに、清原を擁護するじゃないですか」 「‥そりゃそうやけど」 「ホークスファンは自分のチームの選手を非難することはしても、、阪神ファンみたいに相手チームの選手を『殺す』なんてことは言いませんよ」 「ああ、そうやったねえ。金本にデッドボール与えた時に、三瀬が言われたんやったねえ」 「甲子園では三瀬投手は出さんほうがいいでしょうね」 「いや、それは大丈夫」 「えっ?」 「だって、西武が甲子園に行くんやけ」 返す返すも、西武はいいファンさんを持ったものである。
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