今日は、そこそこ忙しく、そこそこ暇な一日だった。 何が忙しかったのかというと、今日は一括納品の日で、その整理に追われていたのだ。 店内と倉庫を往ったり来たりでだったのだが、店内と倉庫の温度差が大きく、そのために酷く疲れた。 しかも、店内作業は小物商品しか出さないので、さほど力を使わないですむが、倉庫は何10キロもあるような商品を抱えなければならない。 そのため、ぼくは普段あまり汗をかかないのだが、今日は珍しく頭からポタポタと汗が流れてきた。 ところが、普段汗をかかないものだから、汗を拭くタオルなどを用意してない。 それが裏目に出た。 店内に戻ると、汗が冷えてしまって、それがまた疲れを呼んだ。
とはいえ、その作業は断続的なものなので、どうしても暇な時間が出来てしまう。 まあ、昼間はお客さんも多いので、それなりに暇を紛らわせることが出来る。 が、問題は夕方以降(6〜8時)である。 その頃には、作業はほとんど終わっている。 それに加えて、お客さんの数も極端に減るのだ。 そのため、完全に暇になってしまう。 この2時間をどう過ごすか、ということが、いつもぼくの課題になっている。
「さて、今日はどうやって過ごそうか?」 と考えていた時だった。 アイツがやってきた。
上の写真が誰かというと、これがあのタマコである。 タマコとは、昨年この日記に数多く登場した、あのバカ女である。 リンクを張るには量が多すぎるので、興味ある方は記事検索で検索してみて下さい。
さて、そのタマコはぼくを見つけると、ノシノシとやってきた。 そしていきなり、 「お父さん、香水買うからまけて下さい」と言った。 「誰がおまえのお父さんなんか?」 「しんたさん」 「おまえみたいな、でかい子はおらんわい」 「ねえ、香水まけてー」 「おまえは、香水なんかつけんでいい」 「つけないけんしー」 「香水は臭い奴がつけるんぞ」 「臭くないしー」 「じゃあ、つけんでいいやないか」 「つけるしー」 「『しーしー』うるさいのう。おまえは京都人か?」 「違うしー」 相変わらずである。
結局、タマコは香水を買って帰った。 また暇になった。 そこで、先ほど撮ったタマコの写真で遊ぶことにした。 6月に携帯を買って以来、ぼくは写真の編集というものをやったことがなかったのだが、わけのわからないまま触っていると、けっこう面白い画像が出来た。
それを見て笑っている時だった。 帰ったものと思っていたタマコが、またしてもぼくのところにやってきたのだ。 「お父さん、おなかすいたー」 「おまえ、まだおったんか。香水買ったんやけ、さっさと帰れ」 「帰らんしー。ねえ、なんかおごってー」 「隣のパン屋に行って、試食してこい」 「パンじゃ、おなかいっぱいにならんしー」 「じゃあ、香水まけてやった分で、何か買えばいいやろ」 「買わんしー」 「どうでもいいけ、早よ帰れ。忙しいんやけ」 「わかったしー」 タマコはそう言うと帰って行った。
それから1時間ほどして、ぼくが閉店の準備をしてると、後ろから「お父さん、帰るしー」という声が聞こえた。 「えっ」と思って振り向くと、そこにはタマコがいた。 何とバカ女は帰ってなかったのだ。 閉店までいたから、少なくとも2時間はいたことになる。 ぼく以上の暇人である。
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