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2005年07月29日(金) 雨の日のドライブ

【雨の日のドライブ】
昨日の天気予報では、「まとまった雨が降り、ところによっては雷雨もあるでしょう」と言っていた。
気温もあまり高くなさそうだ、とも言っていた。
案の定、朝起きると今にも降り出しそうな空の色だった。
さらに、夜中は体が冷えて、何度も目が覚めたのだった。
天気予報どおりの展開で、一時は延期することも考えた。
が、決行できるのは今日しかない。
次の休みからは、また歯医者の日々が続くだろう。
そういうことで、予定通り、今日決行したのだった。

何のことを言っているのかというと、前々からこの日記で言っている角島行きのことである。
昨日の天気予報では、今日の午後から特にそういう展開になるということだった。
当初は昼ぐらいに家を出て、海を眺めながらのんびり行こう思っていた。
が、その天気予報を聞いて、なるべく早く家を出て、なるべく早く家に帰ろうという気になり、予定を変更して高速道路を利用することにした。

家を出たのは午前10時だった。
出発した頃は雨は降ってなかったのだが、小倉にさしかかったあたりから雨がパラつきだし、門司をすぎる頃に本降りになってしまった。
そのため、いつも本州に渡る時に楽しみにしている関門橋からの景色も、今日は雨に遮られたのだった。

高速を利用したおかげで、角島へは1時間ほどで着いた。
その頃から、徐々に雨は小振りになっていき、休憩所で買い物をしているうちに雨はやんでしまった。
しばらく雲行きを見ていたが、だんだん空は明るくなっていく。
そこで、また予定を変更し、足を伸ばして青海島(長門市)に行ったり、帰りに門司港レトロに寄ったりした。
その後は雨に祟られるようなことは、まったくなかったのだった。

青海島から戻ってくる途中、川棚温泉でゆっくり温泉に入ったりした関係で、帰りが少し遅くなった。
だが、それでも午後8時には家に着いていた。
これは珍しいことである。
普通ぼくがドライブする時は、性格がダラダラしているせいで、早くても午後10時を回ることが多い。
きっと、前日に雨が降ると潜在意識にインプットしていたために、潜在意識が一時的にそのダラダラ性格を凍結させたのだろう。
ま、とにかく、これでぼくの今年の夏のイベントは終わった。


【ひとりテレフォン人生相談】
ところで、その道中、少しでも夏の雰囲気を味わいたいのと、ばあさんたちの話について行けないだろうという理由から、サザンなど夏向けのCDをあらかじめ用意していた。
だが、雨の日のサザンは、どうも様にならない。
仕方がないので、ラジオで『テレフォン人生相談』なんかを聞くことにした。
ところが、その『テレフォン人生相談』も、ばあさんたちの声で聞こえない。
そこで、頭の中で『テレフォン人生相談ごっこ』をやることにした。

 −今日のご相談内容は?
 「兄と父親の遺産相続のことでもめているんです」
 −遺産相続ねえ。で、あなたはどうしたいの?
 「私が家業を継いだんで、すべての遺産を相続したいんです」
 −あなた、お母さんはいないの?
 「いや、いることはいるんですが、離婚しまして…」
 −なるほど。それで兄弟で争っているわけですか。
 「はい」
 −で、それについてお兄さんは、どう言ってるわけ?
 「はい、相続を放棄したいと…」
 −えっ、相続放棄ぃ?
 「ええ」
 −じゃあ、もう話は終わってるじゃないの。
 「そんなことはない」
 −だって、もうお兄さんは相続放棄したんでしょ?
 「まあそうですけど」
 −じゃあ、終わってるでしょうが。これ以上、どうあって欲しいわけ?
 「‥‥」
 −あなたいったい、何の相談で電話してきたの?
 「ええ、兄と父親の遺産の件で…」
 −忙しいのに、手間取らせないでくださいよ。

 「あのー、もう一つあるんですが…」
 −えっ、まだ何かあるんですか!?
 「いや、母がですね、私のことを不器用と言うんですよ」
 −不器用?
 「はい」
 −なるほど、その通りじゃないですか。
 「えっ?私のいったいどこが不器用なんでしょうか?」
 −頭です!!

と、まあ、こんな具合である。


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