2005年07月27日(水) |
24年越しの恋が実る |
7月24日の日記に、「火曜日は午前中床屋に行き、午後から博多に行く予定にしている」と書いた。 ということで、昨日は予定通り午前中床屋に行き、午後から博多に行った。 まあ、床屋はわかるだろう。 では、博多には何をしに行ったのか。 それは、ギターを見に行ったのである。 前にギターとノートパソコンが欲しいと書いたことがあるが、ノートパソコンは進化するものだから、何も焦って今買う必要はない。 しかし、ギターのほうは今どうにかしておかないと、資材やコストの関係で質が落ちるばかりだ。 そこで、もしぼくが探している機種があったら買う、という条件で博多に行ったわけだ。
しかし、それなら地元北九州にもたくさん楽器店はあるのだから、別に高い交通費を使ってまで博多に行かなくてもよさそうなものである。 もちろん最初はそうしようと思っていた。 だが、そこでぼくの勘が働いた。 市内の楽器店には、ぼくの探している機種がないように思えたのだ。 また、これから機種を選ぶのなら、楽器店回りもいいかもしれないが、すでに機種は決まっているのだから、その機種が置いてある可能性の高い、品揃え豊富な店に行ったほうがいいに決まっている。 市内には、そこまで品揃え豊富な店はないのだ。
ということで、嫁ブーと二人、JRに乗って博多に行った。 電車を降りてから、ぼくたちは脇目もふらず、品揃えNo.1と言われている楽器店に直行した。 店に入ったとたん、「おお、すごい!」とぼくは感嘆の声を上げた。 ぼくが今まで行った楽器店の中では最高の品揃えである。
さっそく、ぼくたちはアコースティックギターを展示している場所に行った。 「あるある。ここなら確実にある」 そう思った時だった。 ぼくの上の方で、「ジャン」とギターの鳴るような音が聞こえたような気がした。 見てみると、何とそこにぼくの欲しかったギターが展示してあったのだ。
ぼくは嫁ブーを呼んだ。 「おい、あったぞ。これよこれ。これが欲しかったんよ!」 嫁ブーはそのギターを見たとたん、「えーっ、こんなんすると?」と言った。 嫁ブーは楽器などに興味がないので、楽器店は初めてである。 そのため、ギターの相場を知らないのだ。 「これでも安い方ぞ。他のを見てみ」 「えっ、50万?あっ、100万のもある」 「それに比べたら安かろうが」 「うん…」 「よし、店の人呼んでこい」
そのギターを試弾させてもらうと、イメージしていた通りの音がする。 しかもバランスもいい。 弾き込めば、もっともっといい音になるだろう。 店の人が「どこでこの機種を知ったんですか?」と聞くので、ぼくは「ネットで調べた」と答えた。 「そうでしょうね。うちの他に、この機種を置いてる店はありませんからね」 「やっぱり」 ぼくの勘は当たっていた。 というより、ぼくがギターから呼ばれたのだろう。 つまり、ぼくはギターから「私を買いなさい」と命じられたのだ。
さて、ぼくのギター遍歴からすれば、このギターは11本目のギターになる。 わけのわからない安物のギターから始まり、その後はマーチンやオベーションといった洋物に走り、エレアコに走り、そしてようやく今回国産の高級品に行き着いたわけである。 いや、行き着いたという言い方はおかしい。 なぜなら、ぼくは24年前からこのギターが欲しかったからだ。 正しくは、「24年越しの恋が実った」と言ったほういいだろう。 ということで、恋愛成就した昨日は、興奮して眠れなかった。
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