今日もフォークリフトのことを書く。 そういうことなので、『ヒロミちゃんがやってきた』はお休みです。
今日は暇があればフォークリフトに乗っていた。 あまりやるとこの機械の癖がつくから、なるべくならやらないほうがいい、とある人から言われた。 が、せめて左手でのハンドル操作だけはちゃんとやっておかないと、肝心の試験の時に思わず右手で操作してしまうかもしれない。 ということで、そういう意見を振り切って、ぼくはフォークリフトの特訓をすることにした。
車の場合、ハンドルは目で切ると言われているが、フォークリフトも同じである。 つまり、見ている方向に進めばいいのである。 その際、手の仕事というのは、目の方向に進むように操作すればいいわけだ。 ただ違うことは、フォークリフトのハンドルは遊びがないということだ。 車の場合は、多少手がぶれても体制に影響はない。 ところが、フォークリフトの場合は、これが大きく影響する。 右手で操作する場合はそうでもなかったのだが、左手は力がないせいか、すぐにぶれてしまうのだ。 そのため、微妙に蛇行運転になってしまう。 しかも、左手に意識が集中するせいで、前のほうがおろそかになり、何度か壁にぶつかりそうになった。 元来が乗り物音痴だから、こういうのに弱いのだ。
しかし、何回かやっているうちに、だんだんコツをつかんできた。 ものは考えようで、やっているうちに、「何だ、ギターと同じじゃないか」と思うようになってきたのだ。 ギターで弾き語りする場合、左手でコードを押さえるのだが、初めての歌でも、歌に集中していくうちに、だんだん左手のことは忘れて行く。 が、ちゃんとコードは間違えずに押さえている。 そう思うと気が楽になってきた。 そのおかげで、ちゃんと蛇行せずに前に進むことが出来るようになった。
さて、あとはリフトである。 フォーク(つめ)の部分が、パレットに触れずにちゃんと入るかどうかである。 これだけで大きな減点になるので、今日は何度も繰り返した。 しかし、店のパレットは隙間が狭いのだ。 そのために、何度もパレットを削ってしまった。 ようやくすんなり入るようになっても、今度は出しが待っている。 これもパレットに触れるとだめなのだ。 これも何度も繰り返しやった。
何とか形になったところで、最初から一通りの運転をやってみた。 左手運転は何とか出来た。 ところがリフトのところで、ポカをやってしまった。 うまく目測がつかずに、パレットに乗った商品を突き刺してしまったのだ。 「あらららら…」 しかし、ものは考えようである。 「でも、まあいいや。これも仕事の一環なんだから」と思うことで、気が楽になった。
さあ、明日は本番である。
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