一昨日、昨日と母のことを書いたら、ある方から「お母様、かわいいですね」と言われた。 いや、それは違う。 母は別にかわいくない。 ただ、あることに気を取られたら、周りが見えなくなり、そのつど息子に迷惑をかけるだけの人なのである。 過去何度母の思い込みで泣かされたことか…。
さて、今日の日記だが、これと言って書くこともない。 ということで、今日も母ネタを書くことにする。 これを読んでも、「かわいい」などと言わないでください。 決してかわいくないですから。
【その1】 以前、母から「エアコンが光るやろう。それが気になるんよ。どうにかして」という電話があった。 母の下手な説明に、何のことかわからずに行ってみると、それは温感センサーのランプだった。 「ずっとこの調子やけねえ。どこか切るところがないかと思って見てみよるんやけど、ないんよね。やっぱり故障しとるんやろうか」 「故障やないっちゃ。これはこういう機能のついた機種なんよ。もしランプを切りたいんなら、電源を切るしかないよ」と言うと、「電源を切らんでどうにかならん?」と言う。 「そんなことはメーカーに言ってくれ」 「何でしてくれんと?あんた電気屋勤め長いんやけ、このくらいの修理やったら出来るやろうもん」 「修理じゃなくて改造。出来るわけないやろ」 「あんたいつもそうやないね。ただ面倒なだけやろう。もういい、○さんに頼むけ」 ○さんというのは、母の知り合いの電気工事屋さんである。 しかし、いくら電気工事士といえども、エアコンの改造なんて出来ないだろう。 困った人である。
【その2】 母は買い物好きである。 勤めに出ていた頃は、いつも両手いっぱいに買い物袋を下げて、会社から帰ってきたものだ。 「金がないとか言いよるくせに、毎日毎日こんなにいっぱい買ってこんでもいいやろ」とぼくが言うと、「何言いよるんね。全部あんたが食べる物やないね」と母は言った。 ぼくは成長期の時でさえ、大食はしたことがない。 つまり、ぼくが食べるというのは口実で、実はほとんど自分で食べるのである。
しかも、一度に食べきれる量ではないから、どうしてもそれを保存する入れ物がいる。 当然冷蔵庫1台では足りない。 ということで、もう1台追加することになった。 さらに、息子が食べるからという理由で買ってきた、大量のアイスクリームを保存するために、冷凍庫まで買うことになった。 狭い家の中、それも二人暮らしで、冷蔵庫関係が3台である。
さて、その食べ物を乗せるためには、食器が必要になる。 そうなると食器棚がいるわけだが、一時期実家にはそれが2台もあった。 12畳あるリビングは、冷蔵庫や食器棚のせいで、実質4畳半しかないのだ。
そのくせ、家が狭いとこぼしている。 今でも母はよく「あんたがもっと生活費を入れてくれたら、こういう物が収まる広い家の一軒も建っとったのにねえ」と言っている。 しかし、ぼくに言わせれば、「もう少し買う量を減らせば、冷蔵庫も冷凍庫も食器棚も買う必要がなかったから、その費用で家が建てられたやろうにねえ」となる。 ホント困った人である。
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