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2005年05月15日(日) 母ネタ

一昨日、昨日と母のことを書いたら、ある方から「お母様、かわいいですね」と言われた。
いや、それは違う。
母は別にかわいくない。
ただ、あることに気を取られたら、周りが見えなくなり、そのつど息子に迷惑をかけるだけの人なのである。
過去何度母の思い込みで泣かされたことか…。

さて、今日の日記だが、これと言って書くこともない。
ということで、今日も母ネタを書くことにする。
これを読んでも、「かわいい」などと言わないでください。
決してかわいくないですから。

【その1】
以前、母から「エアコンが光るやろう。それが気になるんよ。どうにかして」という電話があった。
母の下手な説明に、何のことかわからずに行ってみると、それは温感センサーのランプだった。
「ずっとこの調子やけねえ。どこか切るところがないかと思って見てみよるんやけど、ないんよね。やっぱり故障しとるんやろうか」
「故障やないっちゃ。これはこういう機能のついた機種なんよ。もしランプを切りたいんなら、電源を切るしかないよ」と言うと、「電源を切らんでどうにかならん?」と言う。
「そんなことはメーカーに言ってくれ」
「何でしてくれんと?あんた電気屋勤め長いんやけ、このくらいの修理やったら出来るやろうもん」
「修理じゃなくて改造。出来るわけないやろ」
「あんたいつもそうやないね。ただ面倒なだけやろう。もういい、○さんに頼むけ」
○さんというのは、母の知り合いの電気工事屋さんである。
しかし、いくら電気工事士といえども、エアコンの改造なんて出来ないだろう。
困った人である。

【その2】
母は買い物好きである。
勤めに出ていた頃は、いつも両手いっぱいに買い物袋を下げて、会社から帰ってきたものだ。
「金がないとか言いよるくせに、毎日毎日こんなにいっぱい買ってこんでもいいやろ」とぼくが言うと、「何言いよるんね。全部あんたが食べる物やないね」と母は言った。
ぼくは成長期の時でさえ、大食はしたことがない。
つまり、ぼくが食べるというのは口実で、実はほとんど自分で食べるのである。

しかも、一度に食べきれる量ではないから、どうしてもそれを保存する入れ物がいる。
当然冷蔵庫1台では足りない。
ということで、もう1台追加することになった。
さらに、息子が食べるからという理由で買ってきた、大量のアイスクリームを保存するために、冷凍庫まで買うことになった。
狭い家の中、それも二人暮らしで、冷蔵庫関係が3台である。

さて、その食べ物を乗せるためには、食器が必要になる。
そうなると食器棚がいるわけだが、一時期実家にはそれが2台もあった。
12畳あるリビングは、冷蔵庫や食器棚のせいで、実質4畳半しかないのだ。

そのくせ、家が狭いとこぼしている。
今でも母はよく「あんたがもっと生活費を入れてくれたら、こういう物が収まる広い家の一軒も建っとったのにねえ」と言っている。
しかし、ぼくに言わせれば、「もう少し買う量を減らせば、冷蔵庫も冷凍庫も食器棚も買う必要がなかったから、その費用で家が建てられたやろうにねえ」となる。
ホント困った人である。


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