2005年05月06日(金) |
Shall we ダンス? |
日記を書き始めるのはだいたい午後10時半からだ。 ところが、今日は実家で『Shall we ダンス?』を見て、それからしばらくして家に帰ったので、書き始めるのが大幅に遅れてしまった。
さて、その『Shall we ダンス?』だが、今日で見るのは2回目である。 といっても前回見た時は途中からだったので、正確には1回半ということになる。 その前回見た時に、「次にやる時はぜひビデオに収めたい」と思っていた。 ところが、今日やることを知っていたのに、なぜか録画予約するのを忘れてしまっていた。 家にいれば、その場で録画も出来ただろうが、運悪く、今夜ぼくは実家に行っていたのだ。 もちろん実家にもビデオはあるが、その時間は母が他の番組を録画していた。 今回は全部見たかったので、しかたなく今日は実家で見ることにしたわけだ。
前回見た時もそうだったが、この映画を見ると20代後半に嫁ブーと通っていたダンスホールのことを思い出す。 ダンスホールに通っていたと言っても、そこで踊っていたわけではない。 そこで演奏していたバンドの人が、当時ぼくが担当していた楽器売場でPA機器を買ったのだ。 それからバンドの人たちと仲良くなり、メンテ目的で、足繁くダンスホールに通うようになったわけである。
まあ、メンテ目的とはいえ、まったく踊らなかったわけではない。 ある時、バンドのリーダーが「しんちゃん、いつも来てくれるけど、ただメンテだけじゃ面白くないやろ。たまには踊ったらどうね」と言った。 前にも話したことがあるが、ぼくは踊りという踊り全てだめである。 東京にいた頃に、よく友人たちとディスコに通ったが、飲むばかりで、まったく踊らなかった。 その時、友人が「しんたも踊ろうよ」と誘ったが、ぼくは「男はそんなチャラチャラしたことはせん」と言って断ったものだった。 ダンスホールに通っていた時も、その考え方は健在だった。
しかし、あまりにしつこく言われるので、とうとうぼくも折れ「一度だけなら」という条件付で踊ることになった。 ところが、ここの踊りというのは、ディスコのように一人で踊るものではなかった。 社交ダンス有り、ラテン有りなのだ。 嫁ブーと二人でホールに立ってみたものの、ただすることもなくボーッと立っていた。 それを見かねたバンドの人が、「ちょっと先生つけてやるけ」と言って、一人のおばちゃんを連れてきた。
おばちゃん先生は、ぼくたちに「あんたたち、踊ったことないと?」と聞いた。 「まったくありません」とぼくが言うと、「困ったねえ。じゃあ、簡単なジルバを教えてやるけ、それを踊ったらいい」と先生は言った。 ということで、急遽レッスンが始まったわけだが、全然ステップが飲み込めない。 興味があれば何とかなったのだろうが、それがないぼくは何度やってもだめだった。 一方の嫁ブーは、興味を示したようで、ある程度のステップをマスターしたようだった。 そこで嫁ブーは、ぼくから離れ、他の男の人と踊り出した。
ぼくはというと、相変わらずおばちゃん先生といっしょだった。 そのうち曲が変わり、チークタイムとなった。 おばちゃん先生は、「これぐらいは踊れるやろ?」と言って、ぼくをチークに誘った。 そしてその曲が終わるまで、ぼくはおばちゃん先生と抱き合うことになったのだ。 「何が楽しくて、このおばちゃんと抱き合わないけないんだ」 それを思うと悲しくなったものだ。
『Shall we ダンス?』を見て感動し、ダンスを始めた人が多いと聞く。 ぼくも『Shall we ダンス?』を見て感動した口である。 であるが、ダンスを始めようとは思わない。
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