今日は伯父の法事だった。 朝早くから寺に集まり、寒い中法要が行われた。 真言宗なので、うちの宗旨である浄土真宗とはお経も違う。 そのせいか、時間が長く感じた。
今日のぼくの出で立ちは、礼服だった。 内輪だけやる法事だったので、最初はラフな格好で行こうと思っていた。 ところが、嫁ブーがそれに異議を唱えた。 「内輪だけと言っても、一応法事なんやけ、スーツくらい着ていったら?」 「そういうおまえは何を着て行くんか?」 「スーツ着て行こうと思っとうよ」 「そうか。じゃあ、おれもそうしようかのう」
そこで、クローゼットの中にかけてあるスーツを調べてみた。 ところが、どれも前の会社にいた時に買ったものばかりである。 前の会社にいたのは13年前のことだから、当然その頃と比べると体型も変っている。 何せ、その頃よりも7キロも太っているのだ。 そのため、サイズが合わなくなっている。 ということで、今の会社に入って作った礼服を着て行ったのだ。
ところが、そこで問題が起きた。 普段スーツを着ないから、当然Yシャツも着ない。 ということで、Yシャツをどこにしまっているのかがわからない。 実家に電話しても、「こっちにはないよ」と言う。 そこで、タンスやクローゼットの中をしらみつぶしに探すことになった。 とにかく時間がないのだ。 嫁ブーが「まだー?」とせつくので、余計に焦る。 ようやく見つけたYシャツは、しわだらけだった。 アイロンをかける暇などないので、そのまま着て行くことになった。 ところが、着てみてわかったのだが、そのYシャツ、何と半袖だったのだ。 「他にないんか?」 「もうそれでいいやん。時間がないんやけ」 ということで、しぶしぶその半袖のYシャツを着て行くことになった。 その分は、皮のコートでカバーすることにした。 ところがこの寺、山の上に建っているのだ。 そのため、天井が高く、だだっ広い本堂の寒さは尋常ではない。 時折、すきま風も入ってくる。 せっかく皮のコートもまったく役に立たず、焼香の時にはぼくの体はすでに凍ってしまっていた。 手はかじかみ、お香も満足につかめなかったのだ。
途中住職が、シンバルのような物を持ち出して、叩きだした。 普段なら、そういう物が登場すると、つい笑ってしまい、「日記のネタにしてやれ」と思うぼくだが、今日は笑うことも出来なかった。 が、何とかネタにはなっている。
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