今朝、ネットで銀行の残高を見てみると、えらく減っていっているのに気がついた。 銀行の引き落としが年末に集中してあったのはわかっている。 が、予定よりも5万円近くも多く減っているのだ。 「何をこんなに遣ったんだろう」と思い、いろいろと調べてみた。 年末から年始に買った物といえば、セラミックのお櫃と、乾燥肌用のクリームと、母のために買った毛染め用のシャンプーとコンディショナーくらいだ。 それらを合計しても1万円前後にしかならない。
ああ、クリスマスのケーキを二つ買ったんだった。 たしか二つで5千円だった。 これらを合わせても1万5千円だ。 あとの3万5千円は何に遣ったんだろう。
そうだった。 初詣でお札を家の分と実家の分、合わせて6枚買ったんだった。 あれが一枚8百円くらいだった。 それにお賽銭も入れているから、6千円くらいにはなるだろう。 ということは、残りは2万9千円か。 そうそう、買った物は何も千円以上する物だけではない。 その間にジュースやお菓子も買っている。 日に3百円は遣っているから、年末年始のひと月で9千円か。
あと2万円である。 これが問題だ。 その間、ぼくとしては珍しく、本を買っていない。 では、いったい何を… 再度買った物はないかと思い起こしてみた。 が、何も思いつかない。 「こうなりゃ面倒だけど、領収書関係をあたるしかない」と思い、家のあちらこちらに散らばっている領収書を探すことにした。 が、あいにく歯医者に行く時間になった。 そこで、あとでそれを探すことにして、とりあえず家を出た。
治療中もずっとそのことを考えていた。 あれでもない、これでもないと考えていくうちに、一つの考えに行き着いた。 「そうだった!」 何のことはない。 2万円の出先は、今いる歯医者だった。 一回当たりの治療費が、だいたい2千円前後である。 それを10回近く払っているから、2万円になるではないか。 これで、ようやくぼくの気持ちも落ち着いた。
それにしても、歯医者というのは儲かる商売だ。 ひと月に一人の患者から2万円。 3割負担だから、およそ7万円。 患者が10人だと、ひと月70万円。 今のぼくの収入からすれば、それでもおいしい。 しかし、そこはけっこう流行っている歯医者だから、患者がたった10人ということはないだろう。 きっとその数倍の患者はいるはずだ。 仮に5倍、つまり50人の患者を抱えているとしたら、月350万円。 必要経費が100万円だとして、儲けは250万円である。 年収に直すと3000万円だ。 それだけあれば、住宅ローンもたった数年で返せるし、ちょっとした外車もキャッシュで買える。 あと、高価なパソコンを買って、プラズマテレビを買って、容量の大きいDVDを買って…。 そういう物を買っても、余裕で生活できる。 何ともうらやましい話である。
いったい歯医者一家の人たちは、どういう金銭感覚をしているのだろう? きっと、ぼくのように「5万円も減っている。何に遣ったんだろう」などと言って、大騒ぎはしないはずである。
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