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2004年10月28日(木) 再びプレーオフのこと

昨日、プロ野球のMVP・新人王およびベストナインが発表された。
パリーグのMVPは、ダイエーの松中、新人王は同じくダイエーの三瀬だった。
そこまでは予想通りだったが、問題はベストナインである。
いつもなら、ベストナインは優勝チームから多く選出される。
ところが今回はそうならなかった。
一番多かったのはダイエー勢で、4人が選出された。
では、この間日本一になった西武勢はどうだったのかというと、一人和田が入っているだけである。

もちろんこの表彰は、レギュラーシーズンでの活躍に対してのものだから、当然1位になったダイエー勢が多いのはうなずける。
が、西武勢はいったい何をやっていたのだろう。
これだけ見ると、選手は和田以外の誰も活躍していないような印象を受けるではないか。
そして、それは「日本一は、ただ単に運がよかっただけじゃないか」ということにつながるだろう。

もしかしたら、今回のベストナインには、投票権を持つプロ野球担当記者の同情があったのではないだろうか。
ペナントレースを苦労して勝ち抜いて1位になった。
しかし、それは優勝ではなく、単にプレーオフ第1ステージの免除の権利を得ただけだった。
つまりジャンケンに勝ったようなものである。
こうなるなると選手たちはかわいそうである。
ということで、つい1票というのもあったかもしれない。
そうであれば、記者たちもプレーオフ制度に矛盾を感じているのだろう。

再びプレーオフのことを持ち出すのも何だが、やはりこの制度はおかしい。
これをやることによって、ペナントレースがレースにならなくなるからである。
つまり、ペナントレースというのは、長い時間かけてのプレーオフ選出大ジャンケン大会にすぎないのだ。
本番はあくまでもプレーオフである。
そこに要求されるのは『実力』ではない。
『運』と『要領のよさ』なのだ。
まるでサラリーマン社会のようである。

しかし、ここまで軽く扱われるとなると、ペナントレースは全くおもしろくないものになってしまう。
プレーオフの動員数やマスコミ等の盛り上がりかたを見て、大方の人が「大成功だ」という意見だった。
が、大成功だったのはたった8試合のプレーオフだけであって、別に『今シーズン』が成功したわけではない。
まあ、確かに最後の最後に熾烈な3位争いがあって、印象的に盛り上がったようにも見えるが、シーズン全体を見れば、さほど盛り上がってはいない。

さて、今回のことで、レギュラーシーズンを勝ちぬくことが大事ではなく、そのあとのプレーオフこそが大事なのだということがよくわかった。
ということは、今後は「どうせレギュラーシーズンに頑張っても優勝にはつながらないんだから、真剣にやらなくてもいいや」というチームや、「どうせレギュラーシーズンに応援しても優勝にはつながらないんだから、最後だけ応援すればいいや」と思うファンが出てくるのではないだろうか。
そうなると、シーズン自体が盛り上がらなくなってしまう。
せっかく伸ばしてきた動員数も、来年からは下降線をたどることになるだろう。

パリーグのおっさんたち、悪いことは言わんから、こんな悪しきプレーオフなんてやめてしまえ。
さもなくば、近いうちにパリーグは潰れてしまうだろう。


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